CV
概要
初登場は『グラップラー刃牙』幼年編。
15歳で暴力団・藤木組系花山組の組長になった。現在19歳。
(なお、大親分である藤木組組長・秋田太郎は彼の母方の祖父であると思われる。)
傷だらけで強面の巨漢だが、組長になれるだけの器量の持ち主。
刃牙シリーズにおいて一番心優しい、人望がある人物かもしれない。
ちなみに中学、高校はちゃんと卒業している。
全身が切り傷だらけであり、背中には花山家に代々伝わる「侠客立ち(おとこだち)」の入れ墨を持つ。
15歳の時に最強を目指していた刃牙と正面衝突、ゲームセンターで大乱闘を繰り広げ、敗北の後に友情を結ぶ。
シリーズ1作目『グラップラー刃牙』最大トーナメント編では一回戦では日本拳法の使い手稲城文之信と対戦。彼の直突きに思わぬ苦戦をするも、アッパーカット一発で完勝。
二回戦では愚地克巳と戦い、防御(うけ)が通用しない攻撃で苦しめるも最後はマッハの突きの前に敗れる。
シリーズ2作目の『バキ』最凶死刑囚編ではスペックとおおよそ人間同士の戦いとは思えぬ激闘を演じ、ライフルの弾丸を口に詰められて暴発させられ、頬の皮を吹っ飛ばされる重傷を負うもなんとか勝利。その戦いを見ていた警官から「チョット憧れちゃいますね・・・男として」と言わしめた。
シリーズ3作目の『範馬刃牙』では範馬勇次郎ですら止められなかったピクルの突進を真っ向から受け止め、彼にトリケラトプスを思わせている。
趣味、嗜好
10代にして愛煙家で酒飲み(法律は守りましょう)だが、好きな食べ物はオムライスとチョコチップのクッキーというカワイイ一面も。どうやら甘党らしい。
結構流行にも敏感なのか、メイド喫茶に通ったこともある。
趣味は魚釣りで、プロ級の腕前。
ちなみに下記の通り格闘技はしない主義だが、スポーツ自体は嫌いという訳でもないらしく、体育の日では律儀にジョギングしていたりする(曰く『国の決めた日だから』とか)。
唯一嫌いなものはゴキブリ。
ファイトスタイル
ファイトスタイルは完全な我流。
これについては花山自身が「格闘技はしない」主義を貫いているため。
持論を要約すると――
『格闘技は戦う力が足りない奴がそれを補うことを目的にしているから、
自分のように才能にも体格にも恵まれたヤツが手を出すものではない。
それはただでさえ強いヤツが、拳銃とかを持つのと同じようなものだ』
としている。
あくまでステゴロの喧嘩での真剣勝負を目的する花山にとって、必要以上に強くなることは無粋だとしているのかもしれない。
桁外れの身体能力に物を言わせた喧嘩といったもので、握力×体重×スピード=破壊力の方程式から放たれる強力無比な打撃と敵の攻撃をノーガードで平然と受け切り反撃する規格外のタフネスが持ち味。
攻撃面では範馬刃牙に「夜叉猿より強いッ」、愚地克己に「防御(うけ)が通用しない」と言わしめ、重さ800g・初速47mの鉄鋼弾の集中砲火をものともしないスペックも「なんてパンチだ…」と評した。
防御面ではそのタフネスから構えすらとらないことも少なくないが、反撃に転じる際には極端にライトアップに構えた独特の構えをとる。ちなみに、スペックも奇しくも同じ構えである。
単純なパンチ、キックだけでも充分に相手を倒すこともできるが、彼の真の能力は握力。
その握力は常人を遥かに超え、瓶を握り潰し、トランプを52枚重ねて引き裂き、脛の肉をいとも簡単に引き千切るほど。
さらにその握力に物を言わせ、相手の部位を両側から圧迫、逃げ場のなくなった血液で破裂させる「握撃」が最大の必殺技。
スペック戦では、この技で彼に引導を渡した。
モデル
彼のモデルは実在したヤクザ・花形敬。
安藤組(東興業)の大幹部を勤めた人物であり、組長・安藤昇の寵愛を最も受けた人物とされる。前科7犯に逮捕歴22回。
花山と同じく武器を用いない完全な素手での喧嘩を好み、また白スーツがトレードマークだったという。
1963年9月27日没。享年33歳であった。
余談
彼を主人公とした外伝作品に『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』(原作:板垣恵介、作画:山内雪奈生)がある。作中でも屈指の人気を誇るキャラクターであり、一部からの声に寄れば「人気でなら主人公親子よりも格段に上」だとか(現にニコニコなどでバキ関係の動画を見ていると、比較的高い確率で明らかに彼のファンと思しき者が打ち込んだであろうコメントが確認できる)。
KOFシリーズもラルフが使う技の一部は花山から影響を受けている。(ギャラクティカファントムなど)