少年ジャンプ連載作品「めだかボックス」第60箱に登場した台詞。
江迎怒江の超長台詞に対して脳味噌が半分フリーズした人吉善吉が発した咄嗟の一言。
問題の発言
「あ、あの! 人吉くん! 私江迎怒江っていうんだけど! 子供はっ…子供は何人欲しい?
私は三人欲しいな。女の子がふたり、男の子がひとりね。名前は人吉くんが決めてあげて。私ってあんまりネーミングセンスないから。えへへ、どっちに似ると思う?
私と人吉くんの子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いよね。それで
庭付きの白い家に住んで、大きな犬を飼うの。犬の名前くらいは私に決めさせてね。人吉くんは犬派?猫派?私は断然犬派なんだけど、
あ、でも、人吉くんが猫の方が好きだっていう
んなら、勿論猫を飼うことにしようよ。
私、犬派は犬派だけれど動物ならなんでも好きだから。
だけど一番好きなのは、勿論
人吉くんなんだよ。人吉くんが私のことを一番好きなように。
そうだ、人吉くんってどんな食べ物が好きなの?どうしてそんなことを聞くのかって思うかもしれないけれど、やだ明日から私がずっと人吉くんのお弁当を作ることになるんだから、
ていうか明日から一生人吉くんの口に入るものは全部私が作るんだから、やっぱり
好みは把握しておきたいじゃない。
好き嫌いはよくないけれど、でも喜んでほしいって気持ちも本当だもんね。最初くらいは人吉くん
の好きなメニューで揃えたいって思うんだ。お礼なんていいのよ彼女が彼氏のお弁当を作るなんて当たり前のことなんだから。
でもひとつだけお願い。私『あーん』ってするの、昔から憧れだったんだ。
だから人吉くん、明日のお昼には『あーん』ってさせてね。
照れて逃げないでね。そんなことをされたら私傷ついちゃうもん。きっと立ち直れないわ。ショックで人吉くんを殺しちゃうかも。なーんて。
それでね人吉くん、怒らないで聞いてほしいんだけど私、中学生の頃に気になる男の子がいたんだ。
ううん浮気とかじゃないのよ、人吉くん以外に好きな男の子なんて一人もいないわ。
ただ単にその子とは人吉くんと出会う前に知り合ったというだけで、それに何もなかったんだから。
今から思えばくだらない男だったわ。喋ったこともないし。
喋らなくてよかったと本当に思うわ。だけどやっぱりこういうことは最初にちゃんと言っておかないと誤解を招くかもしれないじゃない。
そういうのってとても悲しいと思うわ。
愛し合う二人が勘違いで喧嘩になっちゃうなんてのはテレビドラマの世界だけで十分よ。もっとも私と人吉くんは絶対にその後仲直りできるに決まってるけど、それでもね。
人吉くんはどう?今まで好きになった女の子とかいる?いるわけないけども、でも気になった女の子くらいはいるよね。
いてもいいんだよ全然責めるつもりなんかないもん。確かにちょっとはやだけど我慢するよそれくらい。だってそれは私と出会う前の話だもんね?私と出会っちゃった今となっては他の女子なんて人吉くんか
らすればその辺の石ころと何も変わらないに決まってるんだし。
人吉くんを私なんかが独り占めしちゃうなんて他の女子に申し訳ない気もするけれどそれは仕方ないよね。恋愛ってそういうものだもん。
人吉くんが私を選んでくれたんだからそれはもうそういう運命なのよ決まりごとなのよ。
他の女の子のためにも私は幸せにならなくちゃいけないわ。
うんでもあまり堅いことは言わず人吉くんも少しくらいは他の女の子の相手をしてあげてもいいのよ。
だって可哀想だもんね私ばっかり幸せになったら。人吉くんもそう思うでしょう?」
以上、見開き1コマなのにそのほとんどが吹き出しで埋まっているという凄まじい構図。『BLEACH』20話分に相当するらしい。なお、全て読むと早口気味に読んでも4分近い時間喋りっぱなしになる。
返答
対して善吉、
「……うんっ! そうだなっ!」
このやりとりの結果、善吉は江迎の熱烈ラブアタックの標的となってしまう。
とりあえず適当に相槌打っておこう、という態度は時に死亡フラグであるという見本。
というわけで、
江迎怒江+長文という組み合わせ、あるいは上記長文のパロディに付くタグ。