概要
越谷夏海(こしがや・なつみ)と新里あおい(にいざと・あおい)のカップリング。
夏海があおいの両親が切り盛りする民宿に来たことで、ふたりは出会う。
いきさつ
同い年の少女との出会い
福引きでチケットが当たったことで、沖縄は竹富島を訪れた一行。一行は旅行中泊まることになる、夫妻が切り盛りする民宿を訪れた。
すると、夫妻の娘・あおいから丁重なおもてなしを受ける。一同は彼女に感心する。夏海と同じ中学1年生だというあおい、彼女は姉・小鞠から同い年とは思えないといじられてしまう。
ふたりの約束
夕食後、夜風を当たりに外に出た夏海。すると、家から走り出るあおいの姿を見かける。
彼女を追うと、バドミントンの練習をしていた。あおいはバドミントン部で練習するにも、練習相手がおらず、壁当てして練習をしたいのだが、壁が傷付くと母に止められており、見つかるとはたき棒を持った母に追い回されるので、こうして隠れて練習をしているのだった。
そんなあおいに、自分に状況が似ていると感じた夏海。ふたりは意気投合し、夏海は敬語で接するあおいに、ため口でも大丈夫だと言う。そして、一緒にバドミントンの練習をしようと、ふたりは約束する。
果たせぬもどかしさ
翌日、一行はシュノーケリング組とカヤック組に別れ、沖縄を満喫する。
しかし、あおいは民宿の掃除で忙しく、夏海との約束を果たせずにいた。
あおいは3日目に夏海たちに地元を案内したいと母に提案する。だが、やはり民宿の手伝いとの都合がつかない。
楽しき時間
そんなあおいに、夏海の姉・小鞠が機転を利かせる。
小鞠は「手伝いの負担を減らせばいいのではないか」ということで、自分たちの部屋を掃除しようと提案したのだ。
そして、母の後押しもあり、夏海たちを島を案内することになった。
そんな中で立ち寄った小学校で、夏海とバドミントンをすることも出来た。
その日の夜、あおいは、夏海たちとみんなを、きれいな星空と夜光虫の見える場所へ連れていってくれた。
とても楽しい時間だった。
けれど、旅行は三泊四日、別れのときは着実に迫っていた。
別れ
そして翌朝、別れのとき。
夏海は別れ際、涙を流した。
なぜこんなに時間は過ぎるのが早いのだろう、と。
あおいは、民宿を離れる夏海たちを見送った。
その姿が見えなくなるまで。
夏海は車の中から、あおいへ手を振った。
その姿が見えなくなるまで。
スケッチ
その日の夕方、一行とともに旭丘に戻ってきた夏海。
一行は三々五々、それぞれの家へと戻っていく。
その際、れんげからスケッチを手渡される。
そこには、笑顔で並ぶ夏海とあおいの姿があった。
かけがえのない、あの日々の想い出が詰まった、スケッチ。
あおいのいる、あの島は遠すぎて、いつ行けるか分からないけれど。
あの日の想い出は、だんだん遠くなっていくけれど。
私と私たちは、このかけがえのない想い出で繋がっている。
いつでもそこで笑っているから、君とずっと笑っているから。
そう、いつの日かまた…