プロフィール
概要
物語の主人公。本名は不明。
幼少の頃に父親が川で他界し、(すでに母親も亡くしている)貧しい地域だったため、玉菊屋に売られる。玉菊屋に来る前から気が強く、口も悪く、女衒屋に毎日殴られていたが一度も泣かず「ふてぶてしいガキ」だった。このまま吉原にいれば恐ろしい花魁になってしまうと思い何度も脱走を図るが全て失敗しており、その度に折檻を受けている。初めて逃げた際には、すぐに捕まり髪まで剃られた。
しかし、小さい時から器量が良く、最初から売れっ妓になれると周囲は話し、特別扱いされ他の禿よりも良い仕事をさせて、良い着物や化粧をされていた。気が強いせいで朋輩にも嫌われていた。粧ひが身請けされ吉原を出る際に、粧ひが初めて買った金蒔絵の長ぐしをもらったため、恩が出来てしまったため、逃げ出すのを辞めた。