記事本文はニコニコ大百科の「くちばしP」の記事より引用。
概要
使用するVOCALOIDは初音ミク、巡音ルカ、初音ミクAppend。基本的に、作詞・作曲およびVOCALOIDによる合成音声の作業を全て一人で行っている。
愛称は「くちP」「私の時間の人」「先生の人」など。
最新作は、2011年7月16日に発表された『ALYSS』。
また、2011年4月2日に発表されたdaniwellPのミクオリジナル曲『CHAOTICUNIVERSE』に歌詞を提供している。
処女作は2007年10月7日に発表された『倦怠期』で、この時は全くと言っていいほど注目されていなかった。
しかし、続く第2作の『私の時間』が爆発的なヒットを記録し、週刊VOCALOIDランキングの前身である週刊みくみくランキング#4において、『みくみくにしてあげる♪』を抑え、初登場1位という快挙を成し遂げた。
これがきっかけで、くちばしPはVOCALOIDのPとして認知されたと言えるだろう。
ちなみに、『みくみくにしてあげる♪』は今でこそ『メルト』『卑怯戦隊うろたんだー』共々「門番」などと称され、ランキング30位内に居座り続けていることから一部で鬱陶しがるようなコメントが発せられているが、当時は絶対的な支持を集めていた曲であり、「1位で当然」という空気があった。
にもかかわらず、『私の時間』が1位になったときには「これなら納得」というコメントが大半を占め、この出来事は現在でも、当時を知るVOCALOIDファンの間では語り草にされている。
くちばしPの特徴
くちばしPは視聴者との距離が近いか遠いか、判断に迷うPである。
自分の作品はもちろん派生動画にもコメントを残す(いわゆるP降臨)ことは滅多にない。その一方で、一時期は作者コメント欄から派生作品の支援リンクを貼っていることもあった。
エイプリルフールには自分の作品のタイトルを一斉にミョーなモノに変更したり、2008年2月14日には「人間追い込まれると何をするかわかりませんよ」というコメントと共に『まやともまや』を発表したりしている。
一時期だが、自分の作品を集めた公開マイリストのタイトルを「☆ごみ☆」にしていた。そのあまりに自虐的なタイトルに視聴者から変更の要望があり、現在は「☆☆くちばし曲☆☆」になっている。
静かな中にミョーなネタを織り込むタイプのPと言えるかも知れない。
また、くちばしPは詞・曲を作る以外に絵を描く技能も持ち合わせている。
その技能をいかんなく発揮し、作り出されたのが、今やくちばしPの代名詞ともなりつつある森之宮先生(通称・「先生」)という名のオリジナルキャラクターである。
「先生」が登場する作品は既に複数発表されており、くちばしPによる公開マイリストが分けられていること(※2009年7月7日の『ねぶそく』の発表と同時にマイリストは統一された)や、タイトルの付け方が従来の作品とは異なることから、くちばしPの中では別枠のシリーズとして考えられていると見ていいだろう。
森之宮神療所シリーズのタイトル | 【VOCALOID】○○【~先生~】 |
従来の作品のタイトル | 初音ミクオリジナル「○○」 |
※○○には作品名が入る。
森之宮神療所シリーズの4作目にあたる『PAPER』が発表される前は、「【初音ミク】 ○○○ 【~先生~】」という付け方だったが、『PAPER』の発表と同時に、前3作も全てタイトルが変更された。
この変更によって森之宮神療所シリーズのタイトルから「初音ミク」の表記が消滅したため、森之宮神療所シリーズの曲は「先生」が歌っているという解釈で問題ないかも知れない。
くちばしPのエイプリルフール
2008年4月1日00:00に、くちばしPは24時間限定のエイプリルフールネタを挙行している。
その内容は自分の作品のタイトルを変更するというものだった。シンプルなネタだが、存外にツボにはまった視聴者が多かったようである。詳細は以下の通り。
「私の時間」⇒「私のターン」
「倦怠期」⇒「ケンタッキー」
「あるお節介な言葉」⇒「あるどうでもいい言葉」
「EX-GIRL」⇒「EX-GUY」
「森之宮神療所☆」⇒「森之宮教習所☆」
「消える前に」⇒「消える前に一服」
「本日営業中」⇒「本日休業中」
「まやともまや」⇒「永谷園」
「うらのうら音楽祭」⇒「流行に便乗した音楽祭」