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さんきゅう先生

さんきゅうせんせい

『さんきゅう先生』は漫画家・戸部けいこの代表作『光とともに・・・』の単行本最終巻に掲載されている読み切り漫画。
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掲載の背景編集

漫画作品『光とともに…』は戸部けいこ女史が秋田書店刊『フォアミセス』に2001年から連載していたが、作者の病気により2009年3月号より休載していた。2010年1月28日に作者が亡くなり、2010年4月号、5月号に病床に残された未発表の遺構が掲載され、その後病床に残されたネームや本作以前に『フォアミセス』に掲載された本作『さんきゅう先生』と『春のまなざし』を編集し、単行本の最終巻(第15巻)が刊行された。その後文庫版が全9巻発行された。


あらすじ編集

主人公・山本広美は安木小学校6年2組を受け持つ臨時教員だったが、任期満了に伴い惜しまれつつ学校を去って行った。ところが、広美が去ってしまった6年2組は新たな臨時教員の無理解・無関心な勤務態度が原因で学級崩壊寸前にまで追い込まれてしまう。事態を重く見た母親からの圧力で他校への編入を余儀なくされた白井一樹は絶望のあまり家出。時を同じくして白井の親友・荒木裕太も母親の不倫の決定的瞬間に鉢合わせして錯乱状態になり家出。果たして少年達の運命は⁉︎


主な登場人物編集


  • 山本広美

主人公。臨時教員として安木小学校6年2組の担任をしていた女性教諭。子供好きな性格ゆえに生徒に対する熱意や愛情も深く生徒や保護者からの信頼も篤い。任期満了に伴い安木小学校を去るが、それ以降は正規の教職員を目指し勉学に励む。元は正規の教諭だったが、5年前の妊娠と、夫の転勤を機に退職する羽目になった上、流産してしまったという経歴を持つ。


  • 山本公一

広美の夫。妻を気遣う優しい旦那さんだが、5年前の九州への転勤が原因で広美を失業・流産の憂き目に遭わせてしまった気の毒な加害者でもある。


  • 白井一樹

安木小学校6年2組の生徒。クラス随一の秀才でソレが原因でイジメに遭った際、荒木裕太に助けられて以来、彼との友情を深めている。


  • 荒木裕太

安木小学校6年2組の生徒。クラスのガキ大将で、白井とは無二の親友。父親が蒸発して以来、母親と2人暮らしだったが、その母親が客である既婚男性と不倫騒動を起こしてしまい・・・


  • 校長先生

安木小学校の校長。出世の事にしか興味のない利己的な人物で、生徒たちの必要もろくに顧みてくれない。


  • 吉田

山本広美の後任で6年2組の担任になった臨時教員。生徒たちに無関心でソレが原因でトラブルを連発し、クラスを学級崩壊寸前にまで追いやってしまった。しかも彼自身は反省しないどころか開き直り生徒たちの人格まで否定する有り様。


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