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春のまなざし

はるのまなざし

『春のまなざし』は漫画家・戸部けいこの代表作『光とともに・・・』の単行本最終巻に掲載されている読み切り漫画。
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掲載の背景編集

漫画作品『光とともに…』は戸部けいこ女史が秋田書店刊『フォアミセス』に2001年から連載していたが、作者の病気により2009年3月号より休載していた。2010年1月28日に作者が亡くなり、2010年4月号、5月号に病床に残された未発表の遺構が掲載され、その後病床に残されたネームや本作以前に『フォアミセス』に掲載された『さんきゅう先生』と本作『春のまなざし』を編集し、単行本の最終巻(第15巻)が刊行された。その後文庫版が全9巻発行された。


2人の主人公とその関係者たち編集


藤田とその関係者編集

  • 藤田

妻と死別して以来、片田舎の一戸建てで一人暮らししている老人。たまたま知り合った小学生児童・すぐるとの交流で頑なだった心を解きほぐされていく。


  • 友美

藤田の娘。既婚者で2人の子持ち。母親の死後、実家に1人残されてしまった父親を気にかけて同居を勧めている。その一方で両親が必死にローンを組んで守ってきた実家を毛嫌いしてもいる。


  • 藤田浩史

藤田の息子で、友美の弟。サラリーマンだった父親に反発して家を飛び出し、現在は広告代理店の社長。不況が災いして会社の経営が芳しくなく実家にもろくに顔を出せない多忙ぶり。


  • 藤田ふさえ

今は亡き藤田の妻。サラリーマンとして毎日の激務に耐えて生きてきた夫を献身的に支え続けた良妻賢母。


すぐるとその家族編集


  • すぐる

藤田の家の近所に引っ越して来た小学校児童(まだ一年生と幼い)。両親は共働きで、保育園児の弟・かずとは喘息持ち。孤立しがちながらも優しい両親に見守られながら育った甲斐あって他人を深く思い遣る事のできる優しい性格に育った。


  • すぐるの母

子供想いの優しい母親だが、喘息持ちのかずとに掛かり切りですぐるにまで手が回らない節も。


  • かずと

すぐるの弟。保育園児。喘息持ちで半ば病院に入り浸りの生活を余儀なくされている。


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