「お腹空いた…」
概要
CV.加藤英美里
大飯食らいの記憶喪失少女。
いつも何かを食べていて、食べ物に関すること以外で表情が表に出ることはなく無口。
ボーイッシュな格好をしているが、れっきとした女の子である。
1年前はナイスの手伝いをしていたが、ムラサキがナイスの相棒になってからは、カフェ・ノーウェアに住み込みで働いている。
もっぱらカフェ・ノーウェアで何かを食べているが、全てナイスのツケで注文しているため、テーブルの借用代も含めて借金が笑えない額になっている。
かなりの怪力の持ち主でハマトラの切り込み隊長。大人二人を瞬殺し、単身マフィアのアジトに乗り込み、ボスの部屋に至るまでの警備の組員を一人で全滅させるほどの実力、食べ物が絡むと本気のスリーを圧倒できるほどの強さを発揮する。
ナイスやコネコ、セオとレイからは『はじめちゃん』と呼ばれている。
過去(ネタバレ)
「もういやだ!ここからだしてよ!」
なんらかのミニマムの実験に参加させられ、ミニマム機関の実験施設に監禁されていた過去を持つ。その実験では大量の孤児が被験者として連れて来られており、実験が成功しなかった者は異形の怪物に変貌してしまった。はじめはその実験の最初の成功例だったため「success No.01(サクセスナンバーゼロイチ)」と呼ばれていた。
"はじめ"という名前はナイスが「success No.01」は名前っぽくないという理由で、No.01から連想してはじめちゃんと呼んだのが始まり。その時に"一緒に施設から逃げ出す"と約束し、共に施設からの逃亡を図ったが、その際ナイスが撃たれたことでミニマムが暴走してしまう。そのショックで記憶を失くしてしまい、ナイスのことも忘れてしまっていたが、ナイスから貰った「はじめ」という名前だけは覚えていた。
はじめには施設に連れて来られる以前の記憶が無いらしく、ナイスに本名を聞かれた時に上記の呼称以外答えることができなかった。
その実験にはモラルやドクトルやマスターも参加しておりミニマム機関の中でもかなり重要な実験だった様子。
ミニマム(ネタバレ)
「全部…全部…私のせいなんだ…」
所有するミニマムは、周囲のミニマムを無効化する「虚無のミニマム」、自身の絶望をトリガーに発動し、発動時には瞳が赤く光る。紫色のエネルギー波を放ち、その中のミニマム能力を消し去ることができ、ミニマムの実験で異形と化した少年達の姿も元に戻した。微弱ながらも常に(正確には貴弘死亡以降)発動しているらしく、その影響でナイス達はミニマム能力に変調をきたしてしまい、副作用のような物が発現するようになってしまった。
アートの発言からこの能力はまだ漏れ出した段階に過ぎないらしく、貴弘が死んだ際に発動した時にはエネルギー波に加えて体の傷が再生するなど未だに能力の全貌が見えない。
ナイスの入院中、「ハマトラマークII」と称して短期間ながらムラサキとコンビを組んで活動していたが、それが災いしてムラサキのミニマムが特に影響を受けてしまった。
ストーリーでは
第1期10話と11話では、バースデイに「ぽちゃってきた」と言われたことにより、ムラサキや伊藤貴弘と共にダイエットに励んでおり、モラルの企みで貴弘が死亡した際は涙と怒りをあらわにした。
『Re:10』ではナイスたちに迷惑をかけないようにと、自らフリーマムのアジトに行き、フリーマムに入会させろと頼み、人質状態になってしまう。
それが逆にナイスの足枷になってしまい、結果的にはじめを助けようとしたナイスとバースデイを助けようとしたレシオが殺し合いをすることになってしまった。
2人の殺し合いが終わった時、すでにフリーマムのアジトにはおらず、別の場所に移動しモモカとアートにより拘束されていた。
『Re:11』では拘束をとかれて歌唱のミニマムを使っていた桜庭や、そのまわりの人々もろとも蹴散らした。その後、ナイスたちのところにたどり着くが、アートによってナイスは瀕死の状態だったため「ナイスが死んでしまう」ということに絶望して虚無のミニマムを発動してしまう。
そのことによってハニーやスリー、レシオもミニマムを失った人々のように朗らかになってしまい、ミニマムを持たない一般人も欲望を消し去られ、朗らかな性格になってしまった。はじめ自身も茫然自失の状態になり、息を吹き返したナイスの呼びかけにも反応しなかったが、ナイスとアートが戦っている間に、ナイスの心臓に宿っていたスキルの意思に導かれて自我を取り戻した。
はじめが自我を取り戻したことで、ナイスがナイスの心臓に宿っていたスキルのミニマムの本来のトリガーである希望を抱き、虚無のミニマムで朗らかになっていた人々をもとに戻した。
終盤ナイスと共にスキルのお墓参りに行った際、現れたアートを一発殴っているが(これには直前にアートと喧嘩していたナイスも唖然としていた。)、捕らえられていた時のことを特に気にした様子もなく、朗読劇「描くべき未来」において、アート蘇り記念パーティーの準備の際、つまみ食いしつつも、アートが来てくれた時は素直に喜んでいた。またアートの仮出所にはおかえりと書いた看板を掲げてナイスやムラサキと一緒にノーウェアの前で記念撮影に加わっている。
最終話時点ではじめが虚無のミニマムを失ったかどうかは不明。