概要
主に地中海、カナン人の間で呼ばれていたアスタルテの別名の1つ。
軍神としての性質は鳴りを潜め、殆ど豊穣多産の女神として崇められていたといわれ、豊穣の神であるバアルと共にあつく崇拝されていたとされており、ロモン王も妻たちの勧めで崇めていたとされている。
また旧約聖書には主要な異教の神の名としてアシュテレトという名で登場しているが、アシュテレトとは“恥”という蔑称であったらしい。地名としても旧約聖書にその名が登場している。
なお旧約聖書の一書である『エレミヤ書』で言及される天の女王も、彼女の呼称の1つではないかとされているほか、アナトと同一視されていたという説もあるという。
後に時代が下るにつれ、漠然と“異教の女神”という意味に変化していったといわれている。
詳細は親記事を参照。