アセロラ姫
あせろらひめ
CV:坂本真綾
『ワタクシがうかつに笑うと、国が滅びますから。』
『〈物語〉シリーズ』に登場するキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの人間だった頃の姿。
初出は続・終物語にて阿良々木暦が迷い込んだ鏡の中の世界にて斧乃木余接に連れられて対面した反転したキスショット。
容姿は金髪オッドアイの美しい女性。見た目にそぐわない素朴な服装を着ているが、ちょっとした仕草でも相手を魅了する。
一人称は『ワタクシ』。
生前はとある王国の貴族令嬢であり、その容姿や性格から「うつくし姫」と呼ばれ国民から愛されていた。
だが、表面的な愛情ばかり向けられている事にウンザリしていたところに魔女のお婆さんによって透明になる魔法を掛けてもらう。
それによって内面的な性格の美しさを見た国民達が、彼女の心の美しさに対して自分の最も大切なものを捧げるようになった。
(ある音楽家は音楽を奏でる為の両手首を切り落とし、ある詩人は詩を詠う為の舌を抜き取り、ある彫刻家はモデルとなる人物を見定める為の目玉をくり抜き、それぞれ彼女に差し出したのだという)
結果、王国の民達は自らの命や親族を捧げ死体の山を積み上げ国が滅びてしまう…
隣国もその異常事態に兵を向かわせるも、うつくし姫の美しさに当てられた兵は皆自害して死体の山が増えるだけだった…
それに嘆き悲しんだうつくし姫は、魔女のお婆さんに魔法を解いてもらおうとするも、一番初めに彼女の美しさに当てられたお婆さんはその日のうちに自らの首を刎ねていた…
それに涙した姫であったが、お婆さんの首が一瞬だけ息を吹き返し「いつかは助けられるかもしれない、その時まで人々と離れて暮らしなさい」と告げ、うつくし姫は一人だけの逃避行の旅に出る。
業物語 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 忍野忍
デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター…彼女を吸血鬼にした、生みの親。またその際に、『キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード』という名を与えた名付け親でもある。