CV:金元寿子
概要
シャドウガーデン「七陰」第五席。
ずば抜けた魔力コントロールの才能を持つエルフ。
二つ名は『緻密』のイプシロン。
一方、先祖代々遺伝で受け継がれている子供体型にコンプレックスを持っていて、スライム装備を駆使してスタイルをごまかしている。
ただし、憧れの相手であるシドには既にバレており、彼女は「シドは自分のスタイルに見惚れている」と思っているが実際は精密な魔力コントロールに感心しているに過ぎない。
表向きはピアニストにして作曲家のシロンとして活動しており、貴族達や音楽関係者相手にロビー活動を行なっている。
人物
自尊心とコンプレックスが強いが、それゆえに努力家でもある。
スタイルをごまかすためのスライム装備も乳房や臀部をただ増量するのではなく、本物の肉感や重力と慣性による挙動を計算に入れており、傍目には偽装とは分からない。シド以外に偽装に気付いている描写が無いことからもそのレベルの高さがうかがえる。
ちなみにコンプレックスを感じている主な相手はベータで、"本物"を研究材料にしている。その研究は今も続けており、その証拠にカゲマスの水着イベントではシドから教えてもらったビーチフラッグをベータと遊んでいる際に、天然のベータは胸が枷になって立ち上がりにくかったのに対して、イプシロンは苦も無く立ち上がったことを指摘され、焦っていた様子が描かれていた。
ごまかしているのはスリーサイズだけでなく身長もであり、常にとんでもない高さのハイヒールを履いているのだが、それで戦闘には全く支障がないあたりも彼女の努力家ぶりがうかがえる。
また、アニメでは書籍メディアでは分かりずらかったスライムをつける前の状態や肌色に関しての偽装も描かれている。元の子供体型の裸状態でスライムを身につけ、肌色もスライムの黒ではなくしっかりと元の体と同じ色になっている(この描写はカゲマスの水着衣装イラストが分かりやすい)為、スライムの色彩調節も完璧にこなしている事が分かる。
七陰としてナンバーズ以下構成員達には自他共に厳しく接しているが、シャドウのことは、彼が途中で会話を切り上げようとするほどに長々とベタ褒めする。
他の七陰との関係としてはアルファに対しては礼儀正しく忠実、ベータはライバルだがよく一緒に出掛けもする友達、イータはよく面倒を見てあげる妹のような存在、ガンマやゼータは現時点では特筆するべき絡みは無い(ピアニストとしての社交界デビューにはミツゴシのバックアップがあったが)が他の七陰同様、シャドウの下で共に過ごし過酷な修行や任務を乗り越えた家族同然の仲間と言ったところ。デルタも勿論同様なのだがスライムの匂いに言及されたりもする為、やや苦手意識を感じているのが窺える。
能力
卓越した魔力制御と人心掌握術の使い手であり、シャドウ、アルファに次いでガーデンメンバーにそのカリスマ性を作用させている。
これは元より並外れた自尊心とコンプレックス、それらがシャドウに救われた際に他の七陰と比べたら下位互換(総合能力=アルファ、美貌=ベータ、頭脳=ガンマ、戦闘能力=デルタ)でしかない事から、せめて美貌だけでもとスライムスーツを用いて奮起した結果、アルファですら唸る程の魔力制御を獲得。
更に自らの強い自尊心とコンプレックスを逆に『人が何を誇りとするか』と『人が何に劣等感を感じるか』について精通し、そこからその二つを埋める様に心の孔を塞ぐ人心掌握術を確立した。
更にそれらの根源となる独自の美学・美意識こそ彼女の最大の武器と言える。
余談
スライムスーツを使ってスタイルを誤魔化している彼女だが、実はシド以外にもバレていると思われる描写がアニメ版やアプリゲームであるカゲマスにて描写されている。
具体的にはアニメではカイとオメガ。カゲマスではアルファとデルタが該当する。
※カイとオメガは『見て見ぬふり』、アルファも『変わった使い方をしている』と既に気づいている事が示唆されているが、デルタに関しては『スライム臭い感じがする』と言うものであって、実際に気づいている訳では無いと思われる。