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CV.南真由

概要編集

22番目のナンバーズであるエルフの少女。

構成員としての番号は111番。

右眼は失明しているのか眼帯を付けており、前髪で隠している。


イプシロンの部下でオメガと行動を共にしている。


聖域における女神の試練の際、ナツメに変装したベータを人質にする演技を行った。


過去編集

アプリ『マスターオブガーデン』でシャドウガーデン加入前の経歴が描かれた。

本名はカレン・フォン・ヘルツォーク。

ベガルタ七武剣の一人にしてディアボロス教団の精鋭、チルドレン1st「『流星(ながせ)』のカレン」の異名を取る槍使いだった。

作中でニューが話していた「元チルドレン1stのネームド」はこのカレンのことであると思われる。


カレンの家であるヘルツォーク家はディアボロス教団によってベガルタ帝国内の情勢を安定させる役目を任され、カレン自身も教団への忠誠心は高かったが、カレンが悪魔憑きとなったことで同じくネームドチルドレンでありベガルタ七武剣の一人でもある『闘剣嵐武』セルゲイ・ゴーマンによって一族郎党皆殺しにされてしまう。(因みにセルゲイは教団幹部とされるネームドチルドレンながら己自身が帝国で覇を唱えようとしており、ヘルツォーク家の粛清については教団の最高幹部組織『円卓会議』を通っていない独断専行である。)

そして右目もセルゲイによって抉られたものであることが明かされた。

右脚が腐り槍捌きが鈍りながらもベガルタ帝国兵を退けていたが、セルゲイには敵わず命運尽きかけようとしていた所に(教団の情報を得る打算込みで)ガンマイータによる助太刀が入る。

結果として、元々戦闘が苦手な上にまだ成熟もしていないガンマとイータでは攻撃も防御も高い練度を誇り人間でありながら再生能力すら持つセルゲイには勝てなかったが、イータの華麗なスライム操作とガンマの必死なオール捌き、そして最後は右脚を切られても即座に肉腫が再生する事を活かしたカレンの活躍によりその場からの撤退を果たした。


その後はアルファの名の下にシャドウガーデン本拠地のアレクサンドリアにて無事治療を受けるものの、教団員であることを加味され『情報を洗いざらい吐いて仲間になるか』『情報を洗いざらい吐いて死ぬか』の選択を迫られる。

教団に殉じて自害する素振りも見せたが、自慢の槍すら杖にしてでもセルゲイから逃走する等の生への執念を看破されたことで観念し教団の組織構造や帝国内での動きなど自身の持っている情報を話すこととなる。


ヘルツォーク家の役目には誇りを持っていたようであり、魔力適性の高い孤児や貧民の子供を尖兵として仕立てあげる教団のやり方にも「他の下部組織や貴族と違い我々は手段を提示していただけ」とするもアルファには“民の可能性や自由を奪う『支配』に他ならない”、“慈善事業のつもりでも結局は能力で『救うべき命』を選別しているだけ”であると指摘され閉口するしか無かった。(後に実際に任務へ出て教団員を始末していった際には今まで自分の気持ちから目を背けていたことを自覚している)

「戦乱を遠ざけ人々の生活を守る」というのは武人として高潔な志とも取れるが結果的に利権を享受するため欺瞞に見て見ぬ振りをしていた形となる辺り、アルファの台詞でもあるが生まれながらに教団員であるのを運命づけられていたカレンもまた教団に『支配』されていたということか。(とはいえシャドウガーデンが世界を影から支配する教団に刃を突き立てられるのもシャドウという文字通りに次元の違う圧倒的なイレギュラーの影響あってのことであり、教団に逆らうことは最早現地人には不可能である為どうしようもないことではある)


「己を構成する全てを捨て去ることが出来るなら仲間になれ」というアルファの言葉を受けながらも暫くはアレクサンドリアにて(主にイータの実験に付き合わされ)過ごしていたが、救出後から自身を気に掛けていたガンマとの会話によって全てが虚しくなっていた自分にも、最後に残った『己を構成するもの』があると気づき、それを賭けた勝負をアルファに挑むことになる。

悪魔憑きの治療を受け完調状態となったカレンだが、スライムという変幻自在の装備を扱い、(魔力で身体強化してゴリ押ししてしまえば良いために)この世界では発展に乏しい格闘技すら取り込んだシャドウガーデンの戦闘技術には敵わずガーデン最強たる完璧超人の頭突きの前に膝を折る。

こうして元チルドレン1st・元ベガルタ七武剣「カレン・フォン・ヘルツォーク」はこの世から去り、後に残った「111番」は鬼教官スイッチの入ったラムダによって軍隊での扱いすら生温いシゴキを受けることとなった。

元の実力もあるためラムダの過酷な訓練に肉体面ではついて行けたようだが今までの全てを失った反動で精神面は脆くなっており、セルゲイへの復讐を口にしつつも本質的に自分の生きる意味を見失っていたがイプシロンの叱咤激励を受けひとまずは「シャドウガーデンの111番」として動き出すこととなる。

その後は新たな七武剣であり、ヘルツォーク家惨殺及び自身の失踪事件の調査官となったアンネローゼの監視及び護衛任務に122番と共に就くことになる。

当初は彼女の自身の立場に無頓着で純朴な人柄に戸惑うも、己が真の意味で持つ事は叶わなかった騎士の誇りに殉ずる彼女と、その誇りを護りたいという想いに気づく。

その後、悪魔憑きの赤ん坊に関する教団の陰惨な所業を目の当たりにした事で今まで曲がりなりにも信念を持って仕えてきた組織の実態に激昂、贖罪の為そして『守られるべき命』の為にシャドウガーデンの元で戦う事を決意した。

その後の決戦では己自身の手でセルゲイを討つことこそ叶わなかったがアンネローゼに騎士の誇りを託せたこと、一連の働きを認められたことでナンバーズの「カイ」という第二の人生を生きることを決めた。(余談だが仇敵セルゲイを葬った盟主シャドウ『ライジング・アトミック』には手の震えが止まらなくなるほど怯えていた)


余談編集

因みに元々はオメガ共々書籍版とはルートが分岐した後のWeb版にて登場したキャラクターであるが、聖域編にてイプシロンが別行動を取っていた事に関する描写やシャドウガーデンがどういう集まりなのかを説明する為に登場する事が決まった旨がアニメ公式HPの陰実四方山話 #13にて記載されている。

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