概要
アビスの案内役として決死隊に同行していた原住民の少女・イルミューイが《欲望の揺籃》の力によって産み続けた赤子達である。
末妹のファプタを除いて、他の兄弟姉妹は共通してかつて母が可愛がっていた原生生物ヤドネに似た姿をしている。
第一子から初期の頃に生まれた個体は片手で持てる程小さいが、イルミューイが人間からかけ離れた巨躯に変じて以降に生まれた個体は一匹で一抱えする大きさだった。
アニメ版では個体ごとに体色が異なる。
経歴
元々彼らの母イルミューイは、子供が産めないことを理由に部族から冷遇され、追い出される前に決死隊に同行して共にアビスを探索していたが、道中でイルミューイ達は水に擬態する原生生物・水もどきを摂取して寄生されてしまい体調を崩すことになる。
そんな中アビスの遺物の一つで願いを叶える力を持つ《欲望の揺籃》が偶然発見され、決死隊に協力していた干渉器に「雑多で複雑な大人ではなく子供であれば遺物の効果が正しく発揮される可能性が高い」と助言を受けたこと、そして弱っていくイルミューイを助けるべく、彼女と仲が良かった決死隊の一員・ヴエコは苦渋の決断で《欲望の揺籃》を彼女に与えた。
そしてイルミューイは水もどきの症状からは回復できたものの、《欲望の揺籃》は彼女に同化し、自分が何を願ったのかは覚えておらず、さらに身体も成れ果てのように徐々に変形していく。
そして、数日後のある朝、イルミューイの絶叫が響き渡り、慌てたヴエコが駆けつけると、《欲望の揺籃》をつけていた胸部の穴から、赤子を産み落としていたイルミューイの姿があった。
それこそがイルミューイの忘れていた赤ちゃんを産みたいという願いの結果であった。
赤子を愛おしげに抱き寄せ涙ながらに誕生を喜ぶイルミューイだったが、その赤子は飲食する器官がない故に短命で、1日で息を引き取ってしまう。
その後も次々と赤子を産み続けるイルミューイだったが……。