概要
ジョージ・フォスベリーが設計し、ウェブリー&スコット社が生産した自動式回転拳銃。
1901年から1915年まで生産された。
勘違いされがちだがウェブリー=フォスベリー(Webley–Fosbery)であってウェブリー・フォスベリーではない。
回転式の弾倉を持ちながらも反動利用式のオートマチックピストルである。
発砲操作はオートマチックに近く、フレーム上部を後方に引いて初弾のためのコッキングをすると、後は引き金を引けば発砲からコッキングまでが自動で行われる。
コッキング状態での携行を前提としており、安全装置が存在した。
回転弾倉と自動式の両立は、回転弾倉に掘られた溝と下部フレームの噛み合いによって実現される。反動で上部フレームごと弾倉が後退する際、溝が下部フレームの突起とかみ合い、弾倉を回転させる。
……つまり、「機関部が常に丸出し」ということである。動作のために重要な回転弾倉の溝にゴミが詰まりやすく、一般的なオートマチック以上に雨や泥に脆弱。
本格的なオートマチックが開発されるとともに出番を失い、生産は短期間に留まってしまう。特異な機構と生産数の少なさにより、コレクターアイテムとしての価値は高い。
関連項目
プリンセス・プリンシパル 主人公が使用する