CV:能登麻美子
概要
思いつめる性格で、他の義体達とは一切交わろうとせず会話もほとんどなかった。
これは素体時からの性格とのこと。
自室の荷物は何も無く、私物はラウーロの写真ただ一枚だけだった。
エルザにとってはラウーロが全てだったが、彼からは単なる道具として扱われていた。
その結果、永遠に手に入らないものを前に、本来有り得ないはずの義体による担当官の殺害という悲劇的な結末に至ってしまう。
この事件は、義体に懐疑的な作戦一課に知られないように、五共和国派による暗殺として処理された。
当初、義体の暴走の原因は公社にとって理解しがたい現象であったが、ヘンリエッタだけは最初から"無理心中"と理解していた。
このエルザの無理心中は後に、ヘンリエッタとジョゼの絆に関わっていくことになる。
アニメ版
原作では登場した時点で既に死亡していたが、アニメでは前日譚として彼女の死に至るまで経過やヘンリエッタとの関りが描かれた。
ある任務でラウーロはエルザに単独で仕事をやらせ、ラウーロ自身は自動車の中で待っているだけだった。
ラウーロはエルザに任務完了の証拠写真を撮らせており、ラウーロは余ったフィルムを何気なく撮影して使い切ってしまう。
そのときに車のルームミラー越しにラウーロの顔の一部が偶然に写っていた写真がエルザ唯一の私物で宝物となった。
自室で任務を確実に遂行するために銃を磨くのに余念がない所にヘンリエッタが訪ねたが、エルザは担当官への愛情が足りないとヘンリエッタを責めるだけだった。
後日、ヘンリエッタと共に任務を行うが、自分らとは対照的なヘンリエッタとジョゼのフラテッロの仲睦まじい会話を目にして激しく動揺する。
ラウーロはそんなエルザの心の機微に関心を持たず、任務中にミスを犯したエルザを役立たずと言い、任務から外してしまう。
そしてその直後のある夜、上述の事件が起こる。
エルザが死に場所に選んだ公園はラウーロに名前をもらった場所だった。
名前
デ・シーカとは「シチリアの」という意味であり、本編に置いて度々舞台となるジャンとジョゼのクローチェ家の別荘があるシチリア島のこと。
海外版ではこのデ・シーカとはラウーロの名字とするものがあるが、ラウーロの名字は原作・アニメ共に未設定である。
またセントポーリアの品種の中に「シチリアエルザ」というものがある。
エルザの名前を付けたのは公園だったということから公園の花壇に咲いていた花で、その花の説明書きから命名したという可能性がある。