作品解説
児童文学の代表作、オズの魔法使いを題材とし、本編の20年ほど前を舞台とした作品。
とあるトラブルから逃げる為気球に乗って遭難した手品師オスカー・ディグスが、三人の魔女と出会い行動しながら混乱状態の王国に平和を取り戻すために奔走する。
監督はサム・ライミ。
登場人物
オスカー・ディグス
後の”オズの魔法使い”となる手品師にして詐欺師。女たらしの野心家ではあるが、弱い者を見捨てられない正義感も持ち合わせている。
映写機や花火などの小道具を使った手品で”悪い魔女”に対抗する。
”西の魔女”セオドラ
当初は”善き魔法使いが悪い魔女を倒して国に平和をもたらしてくれる”と信じてた純真で思いやりのある性格だったが、善き魔法使いだと信じていたオスカーがグリンダと交流する姿を姉のエヴァノラの水晶で見せつけられ心が傷つき闇堕ちし、醜悪な姿になってしまう。
”南の魔女”グリンダ
王国の王女であったが父をエヴァノラに殺されたうえに悪い魔女という濡れ衣を着せられ逃亡生活を送っていた”善き魔女”。オスカー一行に真実を打ち明け、彼が魔法使いではないと知ったうえで現状を打破してくれる英雄と信じ、自分の領土の者達と共に共闘する。
”東の魔女”エヴァノラ
セオドラの姉でエメラルドシティーの摂政。王国に流れ着いたオスカーに「国王を殺した悪い魔女を討伐して欲しい」と依頼する・・・
・・・が、実は彼女こそが国王を殺し罪を王女に擦り付けた奸臣であり物語の黒幕。実の妹を嫉妬心を増幅させて闇堕ちさせたり、元王女を匿う領域に軍隊を派遣して蹂躙しようとしたりとやりたい放題。本性は醜い姿だがネックレスで美しい女性の姿に擬態している。本編での空から降ってきた家屋にぺちゃんこにされるという出オチが嘘のような悪辣さを発揮する
フィンリー
ライオンに襲われていたところをオスカーに助けられた空飛ぶサル。オスカーが魔法使いでないことに落胆しながらも、なんだかんだで最後までつきあう。
陶器の少女
エヴァノラに家族を殺された全身が陶器で出来てる少女。
ティンカーの親方
グリンダに味方するブリキ職人のリーダーで、オスカーの”魔法(という名の奇術)”用の大道具を制作する。本編で姦計で身体を失っていった木こりの若者にブリキの身体を与えたのは彼らしい。
・・・北の善き魔女は出てこない。