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オーバーシュート

おーばーしゅーと

元々は、「的を外す」、「(出口などを)行き過ぎる」という意味の動詞。2020年のコロナウイルス関連の会見等で使われ、感染症の爆発的な感染拡大をも指すようになった。
  1. 目標となる地点を行き過ぎること。適正値などを超過すること。「航空機のオーバーシュート」「酸素濃度がオーバーシュートする」
  2. 相場が、予想以上の大幅な変動を起こすこと。
  3. 感染症の患者が、ある時点から爆発的に増加することとして新型コロナウイルス感染拡大の時期に日本政府の専門家会議や会見等で使われた。(ただし、この用法は海外では通じない、いわば和製英語に近い)。感染爆発の意味合いとしては海外では通常アウトブレイクが使用される。

3の概要編集

2019年12月に発生した新型コロナウイルスに関して、20年3月、感染対策について話し合う政府の専門家会議はオーバーシュートが起きるおそれがあるとして、対策の徹底を要請する提言を行った。その中には日本全土での大規模なイベント実施への慎重な対応、感染が確認されていない地域での学校活動やスポーツ観戦などについてのリスクを判断したうえでの実施などが盛り込まれた。


アウトブレイクを使わなかった理由?編集

本来、感染爆発という意味合いならばアウトブレイクという単語が既に存在する。なぜ耳慣れない、上記の会見以前ならば経済用語だった(参考記事)オーバーシュートをなぜ使ったのか。

上の参考記事の2ページ目には、理由の仮説が二つ示されている。一つは物騒な響きのパニック回避のため。もう一つは、人間の意思決定が今後の感染拡大を大きく左右する、だからこれからの行動を変えていこうという警鐘を込めたからという可能性である。

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