ガルガンチュワ
がるがんちゅわ
「超電磁ロボコン・バトラーV」第18話「発進!ガルガンチュワ」に登場した戦闘用ロボットで、開発者はブリッテン国の科学者ローレンス・ピカデリー博士。
槍を装備し、腹部からはミサイルを発射する。
どれい獣が複数出現。キャンベル星人の攻勢に立ち向かうため南原コネクションの四ツ谷博士に出動を要請されるが、ピカデリー博士はこれを拒否した。
何故ならこのロボットはコン・バトラーと違い、どれい獣を撃破出来るほど強力な必殺兵器を備えておらず、戦いでその事実を世間に露呈しブリッテン国の威信が低下することを恐れたからである。
どれい獣ギャルとべロス、二体のどれい獣と戦うバトルチームを助けるために博士の助手は軟禁されていたバトルチームのリーダー葵豹馬を救出し、逃がす。
彼を逃がした事をピカデリー教授に叱責される助手だが、彼は「バトルチームが命を賭けて地球の為に戦っているのに自分達だけ高みの見物でよいのか」と反論。助手の説得に、ピカデリー教授は徐々に心が揺れ動いていた。
豹馬はバトルチームと合流し、コン・バトラーVに合体して二体のどれい獣と戦う。
しかし既に二対一の不利な状況下で、コン・バトラーは苦戦。そこにどれい獣ニュートロルまでもが加わり、三対一になってしまう。
博士の助手は未完成のガルガンチュワに乗り込み、三体のどれい獣に苦戦するコン・バトラーの救援に向かおうとする。
しかし博士はそれを制し、自らガルガンチュワに乗り込んで出撃した。
生きて戻れぬことを覚悟し、助手にガルガンチュワ二号機の開発を託して……。
ピカデリー博士はコン・バトラーVを助けて懸命に戦い、窮地から救う。
しかし善戦するも力及ばず、左腕と左足を切断され、頭部のコクピットを破壊されて戦死。
しかし、中破した状態でどれい獣ギャルへと倒れこみ、槍がギャルを貫いた事により、コン・バトラーVに勝機が訪れた。
超電磁スピンでギャルを撃破し、コン・バトラーVは博士の死に報いたのである。
:アローランサー
主武装である槍。槍というより両刃の剣(テッカマンの用いるテックランサー)に近い。
刺突・切断の他、回転させて敵どれい獣の攻撃を弾く使い方もできる。
:ミサイル
腹部の発射口から発射するミサイル。
どれい獣ギャルとべロスの二体に加え、どれい獣ニュートロルまでもが加わり、コン・バトラーVを追い詰める。
ニュートロルの能力で、コン・バトラーVの超電磁ヨーヨーが消滅。超電磁タツマキを放とうとするもべロスに抑え込まれ、身動きが取れない。動きを封じられ、ギャルのドリルミサイルでとどめを刺されそうになるコン・バトラーV。
しかしそこに駆け付けたガルガンチュワ。ミサイルを発射し、アローランサーでべロスに切りかかり、コン・バトラーVを助け出す。
べロスから逃れ、コン・バトラーVはべロスとニュートロルへ、ガルガンチュワはギャルへと攻撃。
べロスとニュートロルを、ビッグブラストを放って倒すコン・バトラーV。
しかしガルガンチュワは、ギャルの武器である回転カッターの前に苦戦。アローランサーを半分に切断され、左腕を、次いで左足をも切断され、コックピットのある頭部を破壊されてしまった。
ピカデリー博士はその際に爆死、ガルガンチュワは半分になったランサーを片腕で構え、片足でかろうじて立っている状態に。
ギャルに向かうコン・バトラーVだが、ギャルの放った光線で動きを止められてしまった。
これまでかと覚悟する豹馬たちだったが、ガルガンチュワが偶然にもギャルの背中に倒れ込んだ。その際に、構えていたランサーがギャルに突き刺さる。
解放されたコン・バトラーVは、ガルガンチュワの、ピカデリー博士の最後の攻撃を無駄にするものかと、超電磁スピンを放ちギャルを破壊した。
戦闘は終わり、勝利したコン・バトラーVは。
ピカデリー博士の冥福を祈り、国を越えて共闘してくれた仲間への敬意を込めて、ガルガンチュワの身体を抱き上げるのだった。
:名称のモデルは、フランス・ルネサンス期の人文主義者フランソワ・ラブレーが著した物語『ガルガンチュワ物語』、およびその主人公である巨人『ガルガンチュワ(またはガルガンチュア)』。
後に息子である『パンタグリュエル』が登場する。
同書は、当時の社会や宗教の権威を風刺する内容であったため、1543年、パリ大学により禁書目録に掲載された。
:「第三次スーパーロボット大戦」に登場。
登場したのちに、長浜シリーズ繋がりからか「勇者ライディーン」のコープランダー隊用の乗機にされた(その際、コックピット周りをブルーガーのそれに改造している)。
上記「第三次スーパーロボット大戦」にて登場した、ガルガンチュワの後継機。
ゲームオリジナルの機体であり、コン・バトラーVの劇中には登場しない。
コン・バトラーV、18話劇中で、ピカデリー博士が助手に言い残した、
「ガルガンチュワ2世を世界最強のロボットとするため研究を続けてくれ」
TV劇中ではこの顛末は描かれなかったが、ゲームという媒体故に、この言葉が一部実現した事になる。
名前の元ネタは、上記フランソワ・ラブレーの著作に登場する、ガルガンチュアの息子『パンタグリュエル』からと思われる。
ユニットとしての性能は、ガルガンチュワより少し高い程度で、あまり強い機体とは言えない。グラフィックもまた、ガルガンチュワの青緑から青にしたのみで、外観の違いは見られない。
ガルガンチュワ同様に、コープランダー隊が操縦する。
武装は以下の四種。
:アローランサー
:ミサイル
ガルガンチュワ同様の装備。
以下が、追加された武装。
:多弾頭ミサイル
:ビーム砲
長谷川裕一の漫画「ゴッドバード(漫画作品)」に登場した、ガルガンチュワの後継機。
劇中の第二部に登場した。30余年前の「異星人襲撃頻発機」に開発された国際ロボ軍団の機体のうち一体。
性能面ではコン・バトラーV他、超電磁ロボなどの機体より劣るものの、特殊能力でカバーしている。