概要
サーキック・カルトにおける聖人、『クラヴィガル』の一人にして、そのリーダー格。
舌のない語り手、神秘の主、千里眼、イオンの到来を予期せし者、等の二つ名を持つ。
元々はダエーバイトの聡明な賢者であり、平和と平等を説き当時虐げられていた貧民たちから多大な支持を受けていた。
しかし、当然ダエーバイトの権力者たちからは目の敵にされ、捕えられ公然と拷問を受けてしまう。
舌を切り取られ、口を縫い付けられ、去勢までされた挙句、額に「コイツを見かけたら無条件に虐待を与えよ」という意味の消すことが不可能な呪術的な印をつけられて追放されてしまう。各地を放浪しながら、行く先々で出会う人々、それもかつて自分を支持してくれた貧民たちから容赦なくムチで打たれ、
ナイフで切り付けられ重い熱病にもかかりながらも彼は耐え続ける日々を送り、あるとき、彼は救世主に出会った。
古代での戦争の終盤、彼だけがイオンに起きたことを正確に把握していたとされ、イオンが自身をアルコーンごと封じる際にはイオン自らの頼みを受ける形でイオンの動きを封じる術を彼にかけ、世界をアルコーンから守る一端を担ったとされている。
その後
(このイラストは、『ナドックスとメカニト』で実際に挿し絵で使われているもの。)
その後の彼の詳しい行方は不明だが、Tale『ナドックスとメカニト』では、戦争終結後、イオンも、アディトゥムも、同胞たちも全て失い呆然と荒野を彷徨い歩くしかなかった彼は、一人の若いメカニトの青年が自身の命を狙い後を付けていることに気付く。力の差は圧倒的、襲いかかられても特に気にすることもなく適当にあしらっていたものの、既に戦争も終わり、戦いあう理由も意義も互いに無くした者同士である。元敵同士の彼らは、言葉を交わし、互いに解り合っていく....
原始サーキシズムにおけるナドックス
原始サーキシズムでは、信者たちからはより深い知恵を求める者や、物事の正しい選択を決める際に彼に祈りを捧げられるらしい。