クルタ計算機は、ユダヤ系オーストリア人のクルト・ヘルツシュタルクが1930年代に開発した手回し式の機械式計算機。
ヘルツシュタルクは強制収容所に送られたものの生き延び、1948年からリヒテンシュタインで製造が始められた。
概要
大まかな作動原理は、日本ではタイガー計算機として知られているスウェーデンの技術者ヴィルゴット・オドネルが開発した機械式計算機をもとにしているが、独自の改良を加えて円筒形で掌に収まるほどの小型化を実現した。
入力はオドネルの計算機と同じくノブのスライドとクランクハンドルの回転数に依り、計算結果は筐体上面に表示される。
筐体が小型で嵩張らないため、カーラリーのペース計算などで重宝された。