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グランドナショナル

ぐらんどなしょなる

イギリスで行われる障害競走。イギリスで最も人気のあるレースだと言われている。
目次 [非表示]

レース情報編集

格付けGⅢ→プレミアムハンデキャップ(2023年より)
開催地エイントリー競馬場
距離4マイル2ハロン74ヤード(約6,907m)
馬場障害
出走資格7歳以上
負担重量ハンデキャップ方式
賞金総額100万ポンド

概要編集

グランドナショナルとは、毎年4月にイギリスリヴァプール近郊にあるエイントリー競馬場で行われる障害競走(GⅢ)である。

馬券の売り上げはダービーステークスなどの平地の代表的な競走を軽く抑え、日本の有馬記念に匹敵する、イギリスで最も人気のある競馬のレースである。チェルトナムゴールドカップと対をなす二大障害競走とされている。

それだけの人気を博すレースにもかかわらず格付けがGⅢなのは、イギリスではハンデキャップ重賞は全てGⅢに格付けされるためである。また、2023年からは障害のハンデキャップ重賞の核が統一され、「プレミアムハンデキャップ重賞」の格付けを得た。

正式名称は、「グランドナショナルスティープルチェイス」。

このレースをメインレースとしたグランドナショナルミーティングが3日間に渡って開催される。


「ナショナルコース」という、年間8レースにしか使われない一周3600mの特別なコースを2周するレースで、その距離なんと約7000m。

毎年のように出走可能な上限ギリギリの40頭が出走するが、その中で完走した頭数が年によっては10頭を割ることすらある過酷なレースで、「世界一過酷な障害レース」「完走できたことが栄誉」とも言われるレースとなっている。

日本からは1966年にフジノオーが唯一の挑戦馬として出走したが、第15障害で飛越拒否で競走中止している。


コース/障害編集

前述したように、コースはエイントリー競馬場の約7000mの「ナショナルコース」という、年間8レースにしか使われない特別なコースを2周する。


障害編集

スタートからゴールまでの順番で記載する

ちなみに、障害は全て中山グランドジャンプの大竹柵と大生垣より高く、トウヒの木の枝をぎっしり積み重ねているためかき分けて飛ぶことができないというとんでもない物。


THORN FENCE(第1・第17障害)編集

高さ4フィート6インチ(約137cm)

FENCE(第2・第18障害)編集

高さ4フィート7インチ(140cm)


WESTHEAD(第3・第19障害)編集

高さ4フィート10インチ(147cm)

飛越側に幅6フィート(182cm)の乾壕があり、跳んですぐに着地すると濠に落ちる。


PLAIN FENCE(第4・第20障害)編集

高さ4フィート10インチ


SPRUCE FENCE(第5・第21障害)編集

5フィート(152cm)


BECHER'S BROOK(第6・第22障害)編集

高さ5フィートだが、着地側は6フィート(213cm)になるよう掘り下げられている底意地の悪い障害。

1839年、コンラッドに騎乗したマーティン・ビーチャー大佐がここで落馬したので、「ビーチャーズブルック」の名がある


FOINAVON FENCE(第7・第23障害)編集

高さ4フィート6インチ

1967年、馬群の先頭を走っていたカラ馬がここの直前で急に立ち止まり、後続の20頭以上が落馬または立往生する事故が発生。

先頭から50馬身近く離されていたフォイネイボン号だけがスムーズに追い越し、逆に後続に50馬身をつけ勝利。

それ以来、この障害には「フォイネイボン」という名が付けられている。


CANAL TURN(第8・第24障害)編集

高さ5フィート。

「キャナルターン」の名が示すようにコーナーにあり、飛越した直後にほぼ直角ターンしなければならない

2001年にはこの手前を空馬が横切り、それに進路をふさがれた馬の騎手が多重落馬するという大事故が起きている。

それ以降、キャナルターンの手前には空馬を誘導して捕獲する場所、通称「空馬ホイホイ」(ニコニコ動画視聴者が付けた通称)が設置されている。


VALENTINE'S BROOK(第9・第25障害)編集

高さ5フィート


THORN FENCE(第10・第26障害)編集

高さ5フィート

BOOTH(第11・第27障害)編集

高さ5フィート

飛越側に幅6フィートの乾壕


FENCE(第12・第28障害)編集

高さ5フィート


FENCE(第13・第29障害)編集

高さ4フィート7インチ


FENCE(第14・第30障害)編集

高さ4フィート6インチ


~ここから先は、1周目のみの飛越~


THE CHAIR(第15障害)編集

高さ5フィート2インチ(157cm)

飛越側に幅6フィートの乾壕がある。

このレースの最難関と言われる障害。

日本から参加したフジノオーはここで飛越を拒否し、競走中止となった。


WATER JUNP(第16障害)編集

高さ2フィート9インチ(84cm)

ナショナルコース唯一の水濠障害で、着地側に幅9フィート7インチ(297cm)の水濠がある。


関連動画編集

グランドナショナル2012

グランドナショナル史上初めて、写真判定にもつれ込んだレース。

グランドナショナル2014

このレースでは、ゼッケン14番のバトルグリフィスがスタートを拒否し、そのまま競走中止になっている。


関連タグ編集

競馬

イギリス 国際競走 障害競走 GⅢ

グランドナショナルミーティング

チェルトナムゴールドカップ:イギリス二大障害競走の1つ。

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