概要
無数の星々があるにもかかわらず人類は未だ地球外生命体と接触できていないというフェルミのパラドックス。
これに対する仮説のひとつがグレートフィルターである。
ある星に生命が誕生し、進化と文明の発展を続けてカルダシェフスケールの最高段階に至るまでの間に乗り越えることが難しい障壁のことをいう。
グレートフィルターの具体的な内容や数は知る術がないが、研究者によって様々なグレートフィルターが想定されており、「生命の誕生自体がこの宇宙において極めてまれである」という考え方もあれば、「知的生命体が文明の発展を遂げるうえで必ず核戦争やAIによって滅ぼされてしまう」という考え方もある。
つまりは、このグレートフィルターに阻まれているためこの宇宙で未だ知的生命体同士の接触が行われていないという仮説であるが、人類が既にこのグレートフィルターを突破したのかしていないのかは不明である。
現代のAI技術の発展に伴い、いつかAIに人類が滅ぼされてしまうかもしれないという文脈でこのグレートフィルター仮説と関連付けて語られることがある。