概要
古いヴェネツィアン・グラスのゴブレットに宿る幽霊。
異国人で金髪碧眼。美しく妖艶な雰囲気を持つ美少女。ブルーベリーが好物。
倉橋永莉にしか見ることができず、彼に“血の契約”を求める。
幼い姿をしているが感情を乱すことはない。ただし、グラスの中に映る日常的な彼女の姿は年相応に明朗で無邪気。
マルチェロ・オルランドの絵の大半は彼女がモデルであるが、コゼット自身は絵のモデルになることを嫌っている。
ネタバレ
生前はドーヴェルニュ家の令嬢。
家族構成は両親と弟。裕福な家庭に育ち、婚約者のマルチェロと共に幸せな日々を送っていたが彼によって殺害される。
理由はマルチェロの描くコゼットこそ、彼の理想にして完璧な美の象徴であった為。
その為『恋』を知ったコゼットが成長することで美が崩れてしまうと思い込み、永遠とするためにマルチェロは発狂し、一族共々皆殺しにされてしまった。
その惨劇を目の当たりにした器物達はマルチェロを憎悪し、災いをもたらす悪霊と化す。
コゼット自身の魂すら縛られてしまい、成仏することもできず呪われし器物の魂を解放するべく“血の契約”ができる人間を探していた。
それが主人公である倉橋永莉である。
彼女は永莉に血の契約を結ばせ、彼に断罪を押し付けることで器物達の魂を解放していく。
マルチェロの生まれ変わりである永莉を彼と同一視しており、始めは彼を器のようにしか見ていなかったが優しい心と触れ合っている内にコゼットの心にも変化が起きる。
自分を殺したマルチェロに複雑な感情を抱いており、モデルを嫌っているのはこれが起因している。