倉橋永莉
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くらはしえいり
「コゼットの肖像」の登場人物。
美術大学に通う学生。
叔父が経営する香蘭堂でアルバイトをしている。
爽やかな風貌の持ち主で、優柔で物腰が落ち着いた青年。
ある日、叔父に商品として届けられた骨董品の一つ、ヴェネツィアン・グラスのゴブレットに映る少女に魅せられる。
密かに逢瀬を楽しみ、やがて幻である彼女を思いを寄せ没頭する日々を送る。
一週間後。
骨董品から偶然発見された肖像画により少女の名前がコゼット・ドーヴェルニュと知る。だが永莉はその骨董品を客に売却。気になって客の自宅へ戻った彼が目にしたのは悲惨な光景であった。
売却した骨董品は“呪われし器物”という災いを呼ぶ器物で、客は死亡。更にゴブレットにしか映らなかったコゼットが現実に現れる。
そして“血の契約”を求められ、拒むものの永莉は彼女を失いたくないばかりに受け入れてしまう。
女性関係では学友の真滝翔子に好意を寄せられている他、斎賀由布に差し入れを届けられるなどモテている。登場する女性達は皆美人揃いであるが永莉本人は奥手らしく意識する描写はない。
劇中で当初は己を病気と疑い、病院で検査を受けたり真滝翔子にグラスを使わせたりと実験していた。
“血の契約”とは呪われし器物達の魂を救う為に永莉自身を断罪すること。
身体の自由を奪われ、襲いかかる激痛。何故自分がこんな目に遭うのか。何故コゼットに選ばれたのか。永莉は疑問を抱く。
それは、コゼットを殺し呪いを生み出した張本人マルチェロ・オルランドの生まれ変わりであったから。昔のように絵の才能に溢れ、そしてコゼットを愛した。よって、永莉は罪を継がなければならない。
始めは痛みに耐えきれなかったが永莉はコゼットを一人にはできず、彼女への愛に溺れ徐々に身体や精神すら病んでいく。
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