概要
アルセニオがイスパニアにいた頃の友人。回想シーン等で度々登場する。
現代のサウロはイスパニアの騎士。
同僚たちも表情の読めない冷徹な人間となっており、魔物や魔女、特にアルセニオに対し凄まじい殺意を抱いている。
後ろ髪が長く、一本縛っており、左頬には激しい火傷痕が残っている。この傷は魔物化したアルセニオによって付けられた傷である。
火の魔法の使い手で「煽動する炎(バンテリージャ)」「覚醒の炎(ピカドール)」「終劇の炎(エスパーダ)」とスペイン語が語源となっている。その威力はイスパニアの騎士たちの中でもずば抜けてすさまじい火力で、火の魔物であるはずのアルセニオがダメージを受け、神への祈り(魔女でいうところの高度な魔法を使うための呪文詠唱)で強化した魔法は魔王城を崩壊させるほど。
イスパニアから魔王討伐部隊の1人として魔王城に乗り込んだ際にアルセニオと再会、これまでの怒りを爆発させ彼とレイ、ロイドらと衝突、さらに城の魔物たちを討伐隊らに傷つけられたキングブルも現れ三つ巴の戦いとなるもそんな中でも友を奪った敵としてアルセニオを追う。実はサウロは、トノコ信教の悪魔伝承から『悪魔がアルセニオの魂を殺しその体を奪った』と誤解していた。それを知り吹っ切れたアルセニオはあえてサウロの怒りを煽り、魔王を滅ぼすほどの魔法をあえて自分、及びしがみついて逃げれなくしたキングブルに放つように仕向けさせる。結果1人と1匹は重症、サウロも大技を放ち気が緩んだ隙にレイから猛攻を受け生死の境を彷徨うほどの大怪我となる。しかし決別したとはいえ、友の命を救おうと女性の姿になったアルセニオが治療薬を持って現れたことで、自身が大きな誤解をしていたことを気づくと同時に自身のアルセニオに対する感情を見つめ直すとともに彼女(?)に想いを寄せていく。しかし拠り所の魔王城が無くなったことにより、討伐隊の滞在する街に魔物が襲われ、サウロを助けようとしたことで彼女が人間でないことがバレてしまうが、ベティの魔法で全員助けられ、さらに街中に魔除け効果のある植物を生やし魔物が襲えなくなったことから討伐隊も滞在理由もなくなりイスパニアに帰還する。
だがサウロは、自身のアルセニオへの愛を実感すると同時に己の良心に従いイスパニアと別れを告げ、彼の騎士になると決意をし彼女の正体がアルセニオだと気づいていたことを話しながら改めて告白、その後はレイと三角関係となりがらも和解する。
教国のレクエルドでは
本編の前日譚の中心人物として登場。
両親が死んで、親戚は遺産を持ち逃げし、金銭的な理由で騎士学校を退学した過去を持つ。魔法を使うための剣を修理する必要があり道具職人を探していたところ、アルセニオと出会う。
気に入らない男性の彼女を寝とり、相手の男にぶん殴られると言った捻くれた行動をとっていたものの、アルセニオとの出会いからまっすぐな性格取り戻していく。