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サカサマのパテマ

さかさまのぱてま

2013年11月に公開された、劇場用長編アニメーション。監督・吉浦康裕による「サカサマ・トリップ・スペクタクル」。
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手を離したら、彼女は空に落ちていく。


概要編集

 原作・脚本・監督は新進気鋭のクリエイター吉浦康裕。製作はスタジオ六花が手がけ、製作期間は3年。

 重力の影響が真逆にはたらく二つの世界を舞台に、地底に住んでいる少女・パテマが地上世界に「落ちた」ことから、物語は始まる。ボーイミーツガールの王道をゆくストーリーだが、「重力がサカサマ」という設定から、全編を通して画面構成に工夫が施されている。物理学的な観点からの突っ込みどころはあるものの、それらは敢えて無視されている。


導入編集

 四方を閉鎖された空間で、慎ましくも平和な暮らしを送るエジンという村に生まれ育った少女・パテマは、行方知れずとなった村の青年が語っていた「別の世界」に想いを馳せては、こっそり危険区域での探検を繰り返していた。ある日みつけた巨大な縦穴で上へと伸びる梯子を目にしたパテマは、意を決して未知の世界へ踏み出そうとするが、怪物「コウモリ人間」に遭遇し、足場から落下してしまう。


 「罪人は空へ落ちる」と空を忌み嫌い、規律と秩序を何より重んじるアイガ君主国で、空に憧れを抱く問題児のエイジは、誰も近寄ろうとしない、郊外に設置されたフェンスの外に人の声を聞きつける。そこで目にしたのは、崖下からフェンスを伝って恐る恐る降りてくる少女の姿。切迫した表情の少女に助けを求められ、その手を取るエイジ。すると二人の体は宙に浮かび……


登場人物編集

パテマ (CV:藤井ゆきよ

 エジンという地中村落の長の一人娘。幼くして両親を亡くしており、長代理のジィや兄貴分のポルタをはじめ、村の皆に愛されるおてんば。親しかった青年・ラゴスがよく危険区域へ赴いていたことから、自身も防護服を纏い危険区域を歩き回っている。

 誤って落ちてしまった大穴の先で、頭上に広がる地面に足を付けて立つ少年・エイジと出会い、想像を絶する天地逆転の世界と、足下に広がる底なしの「」に慄くこととなる。アイガで頼れるのは天井と「変わり者」のエイジだけ。


エイジ (CV:岡本信彦

 空を不吉なものとするアイガの学校に通う中等部2年生。父親は「空を飛ぶ」という夢を追い続けた末に事故死しているが、エイジ自身も事あるごとに空へと思いを馳せており、周囲からは「親子揃って変わり者」と白い目で見られてきた。しばしば学生寮を抜け出し、街の外で空を仰いでいたある日、地面の下からサカサマになって現れたパテマに出会い、なりゆきで彼女を匿うことに。パテマを必ず家に帰すと約束した彼の動きは、治安警察にマークされつつあった。

 体重はパテマより少し重い程度で、彼女を支えながら歩くとフワフワと浮きながら動ける。


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アニメ映画 吉浦康裕 イヴの時間

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