概要
青年と少女。13~14歳差。無印では小学5年生と24歳、SHでは中学1年生と26歳だと確認できる。
折原臨也の策略により、静雄が父親を狙う殺し屋だと思い込まされた茜は彼を殺そうとするが、逆に誘拐から助けられた。その後は複雑な感情を抱えるものの、「静雄お兄ちゃん」と慕うようになり、笑顔で抱きついたり頭を撫でられて喜んだりと、良好な関係を築いている。
「粟楠茜と出会い、守るための力の使い方を覚える」と記されている通り、茜は静雄が初めて力で守れた存在である。衝動に任せて壊すばかりであった力が、茜の安全を優先して守る方向に今回初めて働いた。
また、幼く純粋すぎた茜も今回の騒動から「強くなりたい」と願うようになり、周囲に翻弄され続けた受動的な姿勢から、積極的に変わろうと努力し始めた。
よって、互いに相手が成長するきっかけを与えた関係であると言えよう。
自身の力をコントロールできず周囲に怯えられていた静雄と、父親の脅威からクラスメイトに恐れられていた茜には共通の孤独があり、本質が似通っている二人である。
特に茜は静雄の孤独を深く理解し、後に静雄と同じくらい強くなることを目標にした。
SH2巻では、静雄への気持ちを吐露した茜の独白が読める。
現時点では茜の片想いであり静雄側の描写は殆ど無いが、大事な周囲の人間の中に茜の名前を挙げたり、茜を利用しようとした琴南久音に掴みかかるなど、大切に思っている様子が窺える。
また、臨也には「粟楠会のお嬢さんに色目を使うロリコン」と揶揄された。
以下、ネタバレ注意
中学生になった茜は静雄に深い感謝を抱き、彼の孤独を埋めるために自身を鍛え続けている。同じ存在として隣に並び、静雄の笑顔を見ることが、現在の彼女の目標である。その努力は相当なもので、わずか2年で「楽影流杖道期待の星」と評された。
静雄への恋心を自覚しているものの恋仲を望んではおらず、どこか一歩引いている印象を受ける。
なお、呼び方がSHから「静雄さん」「茜ちゃん」に変化している。