黒い不気味なあの金が、誰かのためになるものか、何かの救いになるものか。
CV:浅野まゆみ
IMF(国際通貨基金)に所属する日系人。
アントレになる前からIMFの命令で金融街の調査を行っていたが、偶然アントレの権利を手に入れ、金融街の実態を把握すべく情報を収集している。
ミダスカードのランクはゴールド。
スーツ姿のブロンド美女。スタイルも抜群。
正確は基本的にやや軽薄なノリだが、内心では非常に冷静。
三國壮一郎に目をつけており、彼の身辺について詳しく調べている。
また、三國が手なずけようとしている新人アントレの余賀公麿にも目をつけ(彼女曰く、「金より大事なことがあることを知っている目をしている」)、その動向に注目している。
ディールは小さな勝ち負けで収めることを信条としている。
またチュッパチャップスらしきものをはじめとして、常に何かを食べているのが特徴。
それにもかかわらず、非常にナイスバディである。
胸のシャツのスキマからちらりと見えるブラジャーが扇情的。
しかし、アレが本当にブラだとしたらどうみても痴女なので、ブラとお揃いのキャミソールだとする意見もある。
劇中での活躍
ミダス銀行というシステムや、三國の「現在」を最重要視する姿勢には否定的だが、ディールによる現実世界の侵食を目の当たりにしながらもIMF上層部の意向のせいで動けないため、劇中でも派手なアクションを起こすことは少なかった。
しかし、概要の項でも述べたように、公麿に興味を持ち接触。金融街に否定的な自分の意見を話し、協力を要請する。
日本への二度目の「C」が接近するなか、輪転機を逆回転させ未来を買い戻すという公麿の作戦のために三國にディールを挑む。
この時のバランスシートは三國には劣るもののかなり肥大化しており、裏でIMFの資金提供があったものと思われる。
ジェルジュのマクロフレーションで三國のカカズズを奪い善戦するも、Qの圧倒的な力の前にカカズズは倒されてしまい、三國のダイレクトを受け破産。
最後に公麿にジェルジュを託し、金融街から消え去った。
「未来を取り戻した世界」でどうなったのかは不明。
アセット「ジェルジュ」
「貴様の力を頂く!!」
巨大な、白狼のような姿のアセット。
額には輝く一本角を生やし、背中からは翼に似た三対の小さな角を生やす。
劇中でジェニファーが「私はアセットの強さにだいぶ助けられている」と語ったように、アントレ初心者のジェニファーを支える高い実力を持つ。
フレーションだけでなく本体の性能も高いようで、「フリーズ・アウト」を発動し全身を氷状に硬化させたグルーを濃霧の中での不意打ちとはいえボロボロにして倒したことからもそれが窺える。
固有フレーションは「E.B.O」。
一定の範囲内を白い霧で覆い隠し、霧の中ではアントレの姿に変身することができる。
「EBO」は「Employee Buy-Out」の略で、会社の従業員がその会社の事業を買収したり経営権を取得したりする行為のことを指す。
マクロフレーションは「マージャーズアンドアクイジションズ」。敵のアセットを支配下に置く強力な能力であり、劇中では三國のカカズズを奪い配下とした。
しかしマクロの例にもれず発動コストが莫大な上にアセットに負担を強い、実際ジェニファーが二発目を発動しようとした際はジェルジュの角が折れてしまい、不発となった。
原意はズバリ「買収」。
余談だが、ジョルジュではなくジェルジュである。
また、ジェニファーはジョルジュによく寄りかかってクッション替わりにもふもふしていた。