概要
平凡な生活を送っていたはずが突然世界を救う存在だったと発覚した『勇者』の青年。長い時を経て復活したものの受け継ぐはずの記憶を失っていた新たな『魔王』の少女。本来敵対するはずの両者の旅を描くファンタジー。
登場キャラクター
- 魔王/マオ
今代の魔王。基本的に穏やかな性格で不要な争いも好まないが魔王にふさわしい強大な力を有している。素性を隠してアルシャと接触する際には妖精族の姿をした意識感覚を共有する分身『マオ』を生み出し活用しており、アルシャからはかなり信頼され慕われると同時に無茶ぶりも多いため若干恐れられてもいる。先代の魔王が先代の勇者に倒されてから300年ぶりに復活したが本来ならば継承しているはずの魔王としての記憶を引き継いでいない、通常100年周期で復活するはずがその三倍もの年月がかかっているなど出自には謎が多い。
- アルシャ
今代の勇者。勇者の証であるアザをもつことから勇者として旅立つことになるが、その実力はお世辞にも強いといえるものではない。本人としても勇者であるという自覚がほとんど無く当初は旅にもあまり乗り気でなかった。紆余曲折を経て旅を続けていくうちに少しずつだが実力を身につけていく。
- 記録係
魔王の側近として物事の記録や補佐、助言をする魔物。魔王に対してセクハラ発言や空気を読まないコメントをすることがかなり多い。
- ニッカ
食べることが大好きな魔物の少女。アルシャと別行動することになったマオと共に旅することとなる。
- 姉さん
凄腕の剣士。成り行きからアルシャの旅に同行し彼に修行をつける。
用語・設定
魔物
星が生み出す魔力から自然発生する存在。また魔王が生み出した個体も存在する。低級な魔物は一般人にも倒せる程度の脅威性しかないが共食いなどにより徐々にレベルアップしていくことで性質や見た目も変化していく。ある程度以上の知性や自我を獲得した個体は比較的穏健な性格の者が多い。
妖精族
勇者の補助をするために生み出された特殊な種族。