センセー(異世界失格)
せんせー
CV:神谷浩史
常に死にたがっている文豪の青年。本名は不明。センセーというのは『生前』からの他称で、異世界に召喚されてからも「センセーと呼ばれていた」と自己紹介している。
ある雨の日、愛人であるさっちゃんという女性と心中しようとした矢先、車にはねられてそのまま勇者として異世界へと召喚された。
勇者として召喚されてもなお死に場所を探している。理想の最期はさっちゃんと心中し直すこと。
元ネタは間違いなく彼。
皮肉屋(ニヒリスト)にして厭世家(ペシミスト)。そしてどうしようもなく正直者(リアリスト)な耽溺者(ロマンチスト)。強い破滅願望の持ち主で、親や友人に迷惑をかけまくっている自覚がありつつも自身の質の悪さを改めることができない、言葉を選ばずに言うと「天性のクズ」。…なのだが謎の魅力を持っており、一部の異性にやたらとモテる。
元ネタ通り薄っぺらい上辺の善悪を超えた人間の赤裸々な本性に真っ向から対峙する冷徹な感性の持ち主で、かつ歯に衣着せぬ物言いばかりするコミュ障ならぬコミュ難。また「絶望・恥辱・苦痛・不便・不満は必ずしも不幸とイコールではない」という主義思想の持主であり、他人の幸・不幸を一方的に決めつける言動には嫌悪の情を示す。
それと時勢からすっかり少数派になってしまった喫煙者キャラである。
勇者として召喚された者なら通常付与されているはずのギフテッドスキルを一切持たないという異質な存在。その為戦闘では基本役立たずである。
ただ天性の悪運の強さといえばいいのか、HP1かつ自殺用にカルモチン(睡眠薬)をオーバードーズしている所為で常時猛毒のバッドステータス状態なのに矢鱈と死ににくい。その死ににくさを(意図せず)利用した『肉を切らせて(というか喰わせて)毒を盛るカウンター』がセンセーの主力。
後に鑑定スキル持ちの堕転移者(私利私欲に走った転移者)他がセンセーと対峙した際に「命の危機に陥ると死の期待に興奮してHPが自動高速回復する」という事実が判明した。
また、時に相手が自身を見つめ直す切っ掛けとなる「センセー独特の感性による話術」も能力といえるか。
執筆《ストーリーテラー》
普段は使用できないセンセーのギフテッドスキル。発動条件は「題材になりそうな人物と対峙し、センセー本人の執筆意欲が沸くこと」。更に言うと執筆のための紙と筆が必要。
その能力の全容は明らかになっていないが、どうやら『題材となった人物の物語を原稿にし、本人に読ませることで"成るべき形・成りたい形"へと導く』というものらしい。ちなみに読ませるときは原稿の紙が発光し題材となった人物の周囲に展開される。
能力行使の結果は、題材となった人物の過去と本質によって大きく変わり、「異世界への転移…もとい逃避を後悔していた堕転移者」は元居た世界である地球へと送還され人生を自力で切り開く機会を得て、「家族のしがらみから自分が本当にやりたいことを見失っていたタマ」は子供の頃に封じた想いと真の力を取り戻した。
敵に打撃を与えるスキルではないものの、事態を根本的に解決しうる強力なスキルなのだが「丁寧な取材が必須で題材となる人物が堕転移者などの敵の場合まず相手の心を折らなければならない」「皮相浅薄な人物や、後悔や葛藤が無い開き直った人間には執筆意欲が沸かないため使えない」といった大きな欠点がある。
堕転移者-絶対的と言って良い存在である勇者-に対抗できるスキルということで、ツヴァイテン聖堂の司教であるイーシャは「センセーは勇者へのカウンターとして召喚された」と推測している。
カルモチン∞(エターナル)
アイテム「カルモチンの空き瓶」が旅の道中で、とある存在(ネタバレ注意)の加護を受けて変化したアーティファクト、あるいは神具。文字通り使用回数に制限がないカルモチンで、精神衛生的にも『肉を喰わせて毒を盛るカウンター』を維持するためにも、センセーにとって生命線となるアイテム。
異世界失格 ネガティブ タマ(異世界失格) アネット(異世界失格)
糸色望 - 中の人&モデル繋がりのネガティブな先生。頻繁に自殺を試みるという共通点もあるが、こちらは「可哀想がられたいが故のポーズ」に過ぎなかったりする。