概要
カーナ軍のワーロック。白魔法と黒魔法を基本的な部分だけ両立できる「しろくろま」の使い手。空飛ぶ戦艦「ファーレンハイト」の艦長をつとめ、艦内の秩序をまとめる。クルーの給料なども彼が決めており、なくてはならない存在である。
経緯
この世界において、魔法の才能が基本的に女性のほうが高いにもかかわらず、味方では数少ない魔法系の使い手である男性キャラクター。グランベロス帝国によりさらわれていたヨヨが神竜ヴァリトラを召喚できるようになり戻って来た際には、ヨヨと同じ性質の力を持つ彼もまた召喚が使えるようになる。そのため、広範囲に大ダメージを与えるMAP兵器係としては、ヨヨと並び重要な役になる。
これだけ書くと「ああ、古典的な老魔術士なんだな」と思うかもしれないが、それは全くの間違いである。
ビュウが大好きなホモジジイであると誰が思っただろうか?
そう、何かと微妙な立場におかれやすいビュウに恋心という形で好意を寄せているとんでもない性格である。誰に需要があるのかというツッコミが入りそうだが当の本人はどこ吹く風。ビュウのセリフ(選択)も辛辣で、「いやです…やめてください…ジジイ!」などによく現れている。
ことあるごとにビュウに言い寄り、中でも「ビュウのおしり…まろやか…」はかなりの迷言。手作りのクッキーを差し入れたこともある(なおこの時ヨヨも同じくクッキーを差し入れるが、ヨヨのは食べると即死する失敗作である)。
神竜たちは精神体でワーロックの頭脳内部に入り込んで活動するため、召喚の使い手に精神的な重圧がひどくのしかかる。皇帝サウザーすら神竜ユルムンガルド1体の怒りを取り込んだだけで致命傷を負った。ヨヨはその全てを引き受けたため、悪夢を見てうなされるようになり、その影響は実質同業者でもあるセンダックにも及んだ。そのため、神竜怖さに仮病を使ったこともある(マテライトに無視されて出陣を強要されていたが)。
しかしそれは、決して彼が臆病だからではない。神竜との取引は、人間の精神力でいえばそもそもが無謀なレベルであり、「そんな取引は怖くて出来ない」と言った彼に、全ラグーンの征服をした「人間界の王」にもなったサウザーすら「その通りだ」と言うほど。
その後、ヨヨが神竜の怒りを克服してからは、神竜たちは腹いせにセンダックの夢の中に現れ、「心弱きジジイ」となじられるようになったとか。人間も神竜も彼のことを「ジジイ」と呼ぶのは変わりないらしい。