セーラ・ウィーレック
せーらうぃーれっく
CV:川澄綾子
金色の美しい長髪と翡翠色の瞳を持つウィーレック家の娘。ただ一人の肉親である兄ラルフに対してブラコン的な感情を抱いている。
兄が長期間任務に出発する前に、貰ったペンダントを肌身離さず身に着けている。
絵を描く事が趣味だが、腕前の方は壊滅的に下手。(見たもの曰く『えっと・・・宇宙怪獣?』とか『う~ん・・・抽象画かな?』と回答したという)
兄と一緒に戦場で飛ぶために、リーズナー(パイロット)となるべくグラベラ空間機甲兵科学院に通っていた。だが、ディーグのグラベラ襲撃時に他ならぬそのラルフ自身の手で友人達を目の前で皆殺しにされたうえミミックを失ってしまう。
家名も友人もリーズナーとしての道すらも全て失った。
絶望の中それでも兄が裏切った理由を知るために、髪を短く切りそろえ経歴を偽り名も「セーラ・クルス」と偽ってバジオン総合戦術学校機動歩兵科に入学する。(自己紹介時、一度だけウィーレックのファミリーネームを名乗りかけたことがあった)
そこでセーラは新たな道、機動歩兵として前線を目指し訓練をこなしていたが、その境遇上自ら周囲に壁を作って孤立してしまい同科の訓練生達から様々な嫌がらせを受ける事に。(その嫌がらせは、制服はズタボロにされる、モノは隠される、水をかけられる、大事なペンダントを隠される)
だが、学校内で『無理な訓練プログラムで、亜光速演習への参加切符を獲得しようとしている訓練生がいる』と噂されている。(教員達もセーラの特訓の仕方が、変わっていることに眼をつけていた)
しかし、亜光速演習中に起こったディーグのリベルタッド襲撃の際に、他人のミミックであるはずの球体関節人形「エミリィ」とリンクしてしまう。それによりストレイン・ラムダスの起動に成功し、襲撃してきたグロワール・ストレインを退くことに成功したのだが、これによりメルチセデックの監視下に置かれつつも一度は閉ざされたリーズナーへの道を再び歩み始める。
編入先の空間機甲科でも境遇が枷となり中々仲間達と打ち解けきれなかった。共に過ごしていくにつれて打ち解けていくのだが、人伝であるが身元が割れてしまったこと、自身の悲壮な覚悟を吐露したことで、セーラ・クルスとしてではなくセーラ・ウィーレックとして仲間入りを果たした。
乗機のストレイン・ラムダスは、今まで艦底部から格納庫に入っていたため本来の格納庫に入ったのは作中でも一度きりだった。
- ストレイン・フリッサー:作品世界で唯一亜光速戦闘が可能な機体『ストレイン』の標準モデル。グラベラ学院在籍時に搭乗。教官用機にも搭乗している。
- ギャンビー:一般兵が搭乗する量産機(無人機主体のディーグに対しユニオンは有人機を基本とする)。バジオン戦術学校在籍時に搭乗。リーズナーとしての経験と知恵を活かしたため特訓でも目覚ましい成果をあげていった。
- ストレイン・ラムダス:メルチセデックとカアマイクルがジャンクパーツから組み上げたカスタムストレイン。高性能機のグロワールタイプに匹敵する性能を持っているが、適合するミミックがエミリィ以外にないのが最大の欠点。ストレインの自作は違法行為だが、貴重な戦力として多大な戦果を上げたため黙認されている。