概要
「キングダムハーツ」シリーズ主人公のソラとヒロインのカイリのカップリング。
幼いカイリがソラとリクの暮らすデスティニーアイランドに流れ着いて以降、10年近く共に育った幼馴染である。
ソラのカイリへの恋心は周囲に筒抜けのようで、特にリクにはよくからかわれており、ソラの記憶を断片的に持つロクサスにも「(カイリの名前を聞いて)あいつが好きな子だ」と言われていた。
島には「パオプの実のおまじない」と呼ばれる「その実を食べさせ合ったふたりはどんなことがあっても必ず結ばれる」という言い伝えがあり、パオプの実のことでからかわれたソラは、幼い頃洞窟でカイリとふたりで描いたお互いの似顔絵に、パオプの実をカイリに食べさせる手をこっそり描き足す。
1のEDで「必ず帰る」と約束したソラを信じひとり島に帰ったカイリは、その落書きを見つけ微笑み涙を流す。同じようにソラにパオプの実を食べさせる手を描き足し、ふたりが両想いであったことが明らかになった。
2のEDでソラもその絵を発見し、カイリの気持ちを知ることとなる。
3では最終決戦を前に「もう離ればなれにならないように」と、ようやく実際にパオプの実を食べさせ合った。
1では幼馴染を探すソラ、囚われのカイリ、2では旅に出るソラ、帰りを待つカイリと作中ではなかなか一緒にいることのできないふたりだが、離れていても全編を通してお互いの心の繋がりが強く描写されている。
島がハートレスに襲われた際(これがソラの冒険の始まりとなる)も、カイリは心を奪われまいととっさに自分の心をソラの中に隠していた。そのことを知ったソラは、カイリの心を解放するため自分の胸にキーブレードを突き刺し、体を失いハートレスになってしまう。カイリはハートレスになった姿をソラと見抜き「今度は私が助けなきゃ」とソラを抱き締めて他のハートレスから庇い、カイリとの心の繋がりを辿ってソラは元の姿に戻ることができた。
また、2ではソラが恋人同士のふたりを見てカイリを思い出して照れたり、カイリと自分に重ねたり、仲間にからかわれたりする姿が見られる。
後半ではアクセルにさらわれそうになるのをきっかけに、カイリはソラを探しに外の世界へ飛び出す。ソラと再会した時にもカイリの方からソラを抱きしめていた。
決戦後、闇の世界で帰り道を見失ったソラとリクだが、カイリが書いたソラへの手紙を読むと、心の繋がりによって導かれるように光の世界への扉が開き、カイリの待つデスティニーアイランドに帰ることができた。
3ではカイリも修業を積み最終決戦では共に戦い、傍にいることでよりダイレクトにお互いへの強い想いが描かれた。
旅の途中で「まだ俺には愛がどんなものかよくわからない」と言っていたソラだが、戦いに敗北し消滅しそうになったところをカイリに繋ぎ止められ、カイリと手を繋ぎ元の世界へ戻る中で、今まで旅をした世界で見てきた愛の形を思い出し、自分の胸に宿るこの気持ちが愛なのだと気付いた。
また、DLC「Re Mind」では、ハグ、手繋ぎ、目を合わせはにかむふたりなど濃度の高い描写がある。
バトルでは連携技「ワンハート」があり、手を結んだソラとカイリの背に一対の巨大な光の翼が出現し、そのまま飛行しながら敵に向かって突撃するというものだが、翼の羽根一枚一枚にはふたりの思い出が映し出されており、連携の終わり際にその内のひとひらがランダムでクローズアップされる仕様である。
関連イラスト
シリーズを追うごとに成長し服装や髪型も変わるため、主に3通りの姿で描かれる。