概要
「キングダムハーツ」シリーズ主人公であるソラのノーバディ・ロクサスとヒロインであるカイリのノーバディ・ナミネのカップリング。
本来ならば心に闇を持たない(すなわちハートレスにならない)カイリからノーバディは生まれないが、ナミネはソラが無意識にカイリの心を自らの心に匿ったことでソラの肉体を媒介にして生まれた特殊なノーバディである。
ロクサスもナミネもソラを介して生まれたため、一部のユーザーからは「双子のようなもの」と称されることがあるが、双子という公式設定はない。
また、ナミネの生まれたタイミングについては、KH2裏アンセムレポートの仮説とKH3Dキーワードグロッサリーの記述が食い違うため、現状では明らかにされていない。
KH2ロクサス編
ソラを目覚めさせるためナミネと協力関係にあったディズとリクは、ナミネがロクサスに接触することを快く思っていなかったが、ナミネはあえてロクサスに会いに行っている。
ロクサスに「どうしても会っておきたかったの」と伝えており、ロクサスは頭を掻いて照れるような仕草を見せた。
ロクサスと何度か接触したナミネは、最後にディズの静止を振り切ってロクサスに真実を伝えようとする。
「ロクサス――私たちノーバディは人の半分。あなたは消えるんじゃない。元に戻るの!」
「ロクサス、また会えるよ!その時はいっぱいお話ししよう!私には君がわからないかもしれない。君には私がわからないかもしれない。でも、きっと!」
「約束だよ!」
自分が何者であるか思い出したロクサスはソラを羨みながらソラの中へと戻っていく。
その後、役目を終えたナミネはソラとロクサスの絵を見つめながら「行きたい場所はあるの――会いたい人はいるの」と語っており、カイリに戻ってソラとロクサスに会いたいことが暗示されている。
KH2ソラ編
ソラと再会したナミネは「約束通り会えたでしょ」と声をかける。驚くソラからロクサスが現れ、ナミネとロクサスは再会を喜び合った。
「次に会ってもお互いに気づかないかもしれない――ナミネはそう言ったよね」
「うん、覚えてる」
「ちゃんとわかったよ」
「うん、不思議――」
「わかる気がする――俺には君が覚えている俺の姿が見える。君は俺が覚えている君自身を見ている」
「ノーバディは闇に消え去る運命だと思っていたけど――」
「俺たちは元の存在と会うことができた。だから消えなかったのかな」
「じゃあ、また会えるんだ」
「うん――ソラとカイリが会うときはいつでも」
ロクサスとナミネがソラとカイリに向き合うと、カイリは「毎日会えるよね」とソラに問いかけ、ソラも同意する。
こうして、ロクサスは一度目と違い、ナミネと共に晴れやかな顔で元の存在に戻っていった。
EDムービーではカイリの待つ島に帰ったソラがカイリに向ける笑顔にロクサスが重なり、ソラに笑顔を返すカイリにもナミネが重なり、「ただいま」「おかえり」と手を取るラストになっている。
余談
- ナミネは前作チェインオブメモリーズでソラに「ずっとひとりで寂しかった」と語っており、ソラはナミネのことを忘れてしまうのを承知の上で「また会って友達になろう」と約束している。案の定ソラは覚えていなかったため、ずっとひとりだったというナミネが初めて再会を喜び合えた相手がロクサスである。
- 2以外のタイトルでふたりが直接顔を合わせることはほとんどないが、2のエンディングを踏まえるとロクサスがソラ、ナミネがカイリの中にいる間のソラとカイリの関わり合いはそのままロクサスとナミネの関わり合いでもあると言える。