概要
チハ短編シリーズとはゆっくりYOUZIN氏がYouTubeチャンネル上で投稿しているゲーム”Warthunder”で撮影された短編映像作品である。
初期の頃は20分程度の動画だったが、現在では1時間を越えるものも…短編とは?(実際に1時間を超える作品のタイトルは”チハ長編シリーズ”となっている)
始まり
現在チハ短編シリーズ#1とされているものは、かつてはシリーズ化を考えていない単発の茶番動画であった。
そこから人気を得る内に#2が作られ、実質的にこれがシリーズ化のはじめとなった。
エピソード一覧
本編
- #1 追いかけっこのその先に~
主人公となる大日本帝国(以下日本)ツリー所属の九七式中戦車チハが、アメリカツリー所属のM1エイブラムスの挑発に乗り、国境を跨いで攻撃したことによる追いかけっこから物語は始まる。
日本ツリー領を破壊しながらチハを追いかけるエイブラムス。蹂躙される領土を守るべく、数多の日本戦車達が応戦するが抵抗虚しく次々に突破されて行き、遂に日本ツリーとアメリカツリーの戦争状態となってしまう。
日本ツリー管轄の奥地、エル・アラメインにて遂に追い付かれるチハ、果たしてチハの運命は…
- #2 祖国ヲ守ル小サナ戦士達~
チハの相棒たる四式十五糎自走砲ホロが主役となる。チハがエイブラムスに追いかけられている間に起こった戦争の、ホロ視点の物語。
ノルマンディーでの演習を終え、日本マップはホロ村に帰って来たホロ達。しかしそこには無惨にも破壊された村が広がっていた。日本の車両を殲滅すべくアメリカから送り込まれた戦車達に抗うホロ、そしてそれに巻き込まれた対空戦車ソキの運命は如何に…
- 3 ~ソビエトの逆襲~
惑星WarThunderの“音の壁”はついに破られ、超音速戦闘機が飛び交う戦場となる。
惑星のバランスを保つため”モズドク”を占領していたアメリカツリーであったが、前回チハによって巻き起こされた戦争により戦力配分が狂いソ連の前に敗北、モズドクを奪還されてしまう。惑星のバランス崩壊を阻止すべく米日ツリー間で同盟が結ばれ、日本ツリーの支援を以てモズドクを再び占領することとなった。
立ちはだかるソ連の重戦車隊、仲間による裏切り、ホロの運命的邂逅、遂に現れたMig-19とF-100による惑星史上初の超音速空戦、ソ連の奥地ヴォロコラムスクにて行われるトップ車両同士の戦車戦、日本ツリーの、ひいては惑星WarThunderの明日はどちらに傾くのか。
- 4 突き進め!鋼鉄の戦士達!
ソビエトとの闘いから暫く。
アメリカツリーと日本ツリーの連絡は途絶え同盟は事実上立ち消えとなった中、日本ツリーは同盟方針を堅持し旧ソビエト領の掃討を続けていた。
そしてソビエトからの”鹵獲”戦車KV-2を加えた掃討部隊はアメリカツリーと連携していたドイツツリーのティーガー掃討部隊と遭遇する。
しかしティーガーは”ソビエト徹底殲滅”を理由としてKV-2を撃破。2発と1発の8.8cmの轟音が、日独間の総力戦を巻き起こす…!
- 5 -鋼鉄の絆-
前作で撃破されたKV-2がリスポーンしている可能性を示す一枚の写真。しかし証拠は不十分として捜索は中断されることとなった。
”腹心の友”の為ならば命令違反すら厭わないホロ、その悪友のチハ。そして押しとどめきれなかったソキの3両は一路ソビエトツリー領ヴォロコラムスクヘ出発するが、その道中に待っていたのは…
- 6 -British Rebellion-
邦訳するならば”英国への叛乱”。前作までと違い、日本ツリートップである90式、日本ツリー初期を支えた”先代”チハ、ホロを主人公とした作品。
90式の恩人であり、ツリーの危機を幾度と救ったイギリスの”センチュリオンMk.10”が理不尽に幽閉され、撃破処分を待つ身となってしまった。
その責任の一端は自分にあると責任感に駆られた90式は、無謀とも思える救出作戦を敢行する。
3つの策を弄した上で”独断”かつ陸空連携の救出作戦を展開する90式は…。
- 7 -未公開-
2023年現在予告編のみが公開されている。
情報は少ないが、予告編概要欄には不穏な一文が。
”『惑星に核は存在しない』誰もがそう信じていた……”。
番外編
- TYPE 74/#5.5 魂の継承
時系列は5の後だが、話は#1のさらに前、日本ツリー発足初期に遡る。
まだ90式はおらず、74式がトップに立っていた時。
車両性能に劣り、勢力を撃ち減らされ、日本ツリー存亡の危機を迎えた過去が、74式、そして先代たちの口から滔々と語られる。
- #3.5 (無題)/-Arrival of Supersonic-
同じ番号を共有する2本の動画。
1本目(無題)はKV-2を仲間に迎え入れたホロ村と、それと時を同じくする米独ツリー間の密約を描く。
2本目は邦訳するならば”超音速の到来”。1本目にてホロ村の上空で行われていたある試験の全貌が描かれる…。
- チハ短編シリーズWINGS -絆は蛇に睨まれて-
本編5の裏側で起こっていた”翼”の物語。
”もう一つの保険”としてチハ達3両を監視し、いざとなれば撃破する。その任を背負って飛ぶ日本ツリーただ1機のヘリコプター、AH-1Z”木更津”。彼女は何を見るのか…
- 4.5 ~三国合同雪原演習~
時系列的には5の後、5.5とほぼ同時期でTYPE-74よりは前。
チハが無断出撃のペナルティとして罰則を受けている中、日米ソ連3か国はヴォロコラムスクにて新規ユニットの展覧会、そして模擬空戦を行っていた。
しかしその最中、正体不明の大編隊が会場の上空へと迫る…!
- Night Judge -真夜中の制裁者-
厳密にはチハ短編シリーズではないが、本編6のその後のスピンオフ作品。
90式から直々に任務を負い日本戦車となった”ポルシェティーガー”、夜戦に限り最強の対空戦車”ソキ”のコンビが各ツリーに赴き、惑星WarThunderの抱える大きな問題”TeamKill(同士討ち)”を解決する探偵的コメディ作品。
2023年現在は2話が公開されている。
このほかにもゆっくりYOUZIN氏が投稿する動画、茶番の中にはチハ短編シリーズを連想させる演出が登場するシーンはあるものの、”チハ短編シリーズ”と明記されていない動画に関してはシリーズ本編とは関わりが無いことに留意。
しかし、知っていると思わずクスリと来てしまうような演出がちりばめられていることも。
登場車両たち
主人公、レギュラー車両たち
- チハ(九七式中戦車)
「訂正しろ!俺はチビじゃねえ!」
大日本帝国陸軍の代名詞ともいえる中戦車。
”先代”をはじめとした同型車はたくさんいるが、この項では主人公の一両に絞る。
このシリーズの主人公。カラーは初期茶色。
小説版曰く”プライドが高く豪快奔放な性格”、ついでに無鉄砲である。
5話では新砲塔でチハ改となっていたが、直後のやらかしで元に戻されてしまった。
- ホロ(四式一五糎自走砲)
「えっと、こいつ爆破していいの?」
チハの車体をベースに15cm野砲を装備した自走砲。
2話、4話では同型車両が大量に登場し”ホロ村”が形成されるほどだが、この項では副主人公の一両に絞る。
シリーズでの副主人公。カラーは初期緑色。
チハの悪友であり、15cm砲の絶大な火力を以て敵を吹き飛ばす活躍を見せる。
- ソキ(試製双連対空戦車)
「キャンプファイアーの時間です」
ケニ(九八式軽戦車)の車体に20mm機関砲を2丁乗せた対空戦車。
M42”ダスター”と一緒に行動したり、チハホロたちのブレーキ役になることが多い。
夜戦限定で異様な強さを発揮し、条件が整えば重戦車を掃射で撃破してしまうほど。
スピンオフのNight Judgeでは主役の1両を務め、夜戦適性を存分に発揮している。
- KV-2
「fgooooooooooooov!!」
ソ連のKV-1重戦車に152mm榴弾砲を装備し異様な外観となったソ連の重戦車。
作中登場車はなんだかわけのわからない謎の言語を話す。
3話にてホロが邂逅、勝手についてきて日本所属となり、デカールを貼られる。しかし4話にてドイツ戦車隊に撃破されてしまう。
その後5話で同じデカールの個体がリスポーンしたのだが…
「興味ないね、失せな。」
- ポルシェティーガー(VK4501(P)/Ⅵ号戦車ポルシェ案)
「電気駆動、喜んでくれてうれしかったよ。」
ドイツのⅥ号戦車案の一つ。電気駆動という当時としては珍しい駆動方式だが競作先のヘンシェル案(俗にいうティーガーⅠ)に性能が劣ったため不採用に終わった。
作中では一両のみ登場。4話にてKV-2を手にかけたティーガーを撃破し日本の掃討隊を日本まで護衛。
その後も5、6に登場、スピンオフのNight Judgeでは主役の1車両を務めている。
関連作品
公式ノベライズ版
関連リンク
チハ短編シリーズ(作中時系列順再生リスト)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLd7YSfR390_oouA1NNnODx9umABj5jloz
#1(リメイク/完全版)