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「…言ったはずだ」

「私は神を超える存在になると」

「阻む者は排除するのみ…それが誰であってもな」


概要

ゼルダの伝説 大地の汽笛』の登場キャラクター。

シャリン弟子だったこともあり、忍者のような外見をしている。

肩書は「勇往神魔」。


本来なら神に使わされた者達として神の遺志を継ぐ立場だったが、自らを「神の力を得て、神と同じ存在になるべき者」と考えている。シャリンの元で修行に励んだのもそのためだったが、結局神には認められなかった。

厳しい修行に対しても評価されず、神は力を授けようとはしなかった。そこで彼が見出した答えは「悪魔の力を手に入れて神を超えること」だった。


シャリンから幾度も諫められたが聞き入れようとせず、ついに離反する。


名前の由来はD51形蒸気機関車。


作中の動向

手始めに魔族のキマロキと結託し、封印されていた魔王マラドーを復活させようとする。

腕っ節の強さもかなりのもので、元剣士だったシロクニを一蹴しゼルダ姫の身体を軽々と持ち上げて拉致した。

努力も並外れており、人生のすべてを修行にかけたと言うほど。師匠であったシャリンも「100年ちょっとでワシを抜かすとは」と評価していた。


リンクとゼルダ姫のことは見逃すつもりだったが、二人が線路と神殿を繋げることで結界を張り直そうとしているのは看過できず、神の塔にて立ちふさがる。しかし駆け付けたシャリンから妨害を受け、リンクとゼルダは火の神殿まで転移させられる。

そして残されたディーゴとシャリンは、久方ぶりに師弟対決を演じるのだった。


シャリンに勝利するもリンクとゼルダによって結界が張り直されてしまう。だが間一髪委の所でマラドーは復活の最終段階に入り、二人に邪魔されないように時間稼ぎのため交戦する。

しかし二人のコンビネーションの前に敗北。ゼルダから「私たちは神や魔の力は持っていません。でもリンクと力を合わせれば、よこしまな想いに囚われているあなたには負けない」と言い切られてしまう。

直後、二人が盛り上がって仲良くしている間にさっさと撤退するという想いきりの良さで窮地を脱する。


その後、祭壇まで撤退するが本性を現したキマロキから「あんな奴らも片付けられないとは」と吐き捨てられる。

そしてマラドーは、ゼルダの肉体を器に復活を果たす。そこで「お前を復活させたのは私だ。我に力を!」と求めるが、返って来たのは非情な一撃であった。

キマロキが言うには「忌まわしい神の使いの一族なんかに魔王様が力を与えるはずがない」とのこと。しかも「だまされてやがんの、この間抜け野郎!!」と盛大にバカにされてしまった。


そのままリンクたち諸共マラドーに始末されそうになるが、まだマラドーの魂がゼルダの体になじんでいないため苦しみ始めてしまう。このためキマロキに見逃されることとなった。

以後は改心し、リンクとゼルダの味方となった。一方で自分を倒したリンクとゼルダの『力』に興味を抱いたようで、時折値踏みするような態度を見せる。

最期の戦いでは再びゼルダの肉体がマラドーに乗っ取られそうになるが阻止。ゼルダを鼓舞して元の体へと戻させた。しかしマラドーの怒りを買ってしまい消滅させられてしまう……。


エンディングでは魂のみとなって留まっていることが判明する。シャリンによれば「今までの記憶はないが、数百年後にはまた……」とのこと。神によって地上に遣わされた一族のため、肉体は消えても魂は健在だった。

そしてマラドーを滅ぼしたリンクとゼルダを前に「もう地上を見守る必要はない」と判断したシャリンに連れられ、ロコモ族達と共に天上へと帰って行った。


余談

乱丸著『リンクの冒険』にはオリジナルキャラクターのガンプ先生が登場する。リンクの剣の師匠であり、世界一の剣豪になるという夢を叶えるべく旅をしていた。

当初はリンクに協力していたが、彼が勇気のトライフォースを求めていると知ると離反。いきなりリンクに斬りかかる。

実力ではリンクを上回っていたが、リンクが服のポケットにしまっていたクリスタルに斬撃を遮られ、最期の一手が及ばず敗北する。

ガンプは勇気のトライフォースを用いることで夢を叶えようとし、そのためにリンクを裏切ったのだった。死の間際に正気を取り戻したガンプはそのことをリンクに告げた後、一番の敵は自分自身と言い残して最期を迎えるのだった。


師匠と弟子と言う立場こそディーゴとは逆だが、「力に目が眩んだ結果、師弟関係を壊す」という点ではよく似ている。師弟対決も弟子の方が勝利している。


また田口順子著『神々のトライフォース』に登場するアグニムは、病気の妻を治すためにガノンに協力しているという設定。ガノンから「願いを叶える黄金トライフォースの力の一部を与える」と口説かれて手先となった。

だがアグニムが賢者の末裔たちを闇の世界に送り込むと用済みと判断され始末されてしまう。しかもガノンには「俺が力を分けてやるわけねーじゃん!」と盛大に嘲笑われた。


姫川明版でもトライフォースをエサにガノンの復活に協力していたが、同じく約束を不履行にされて命を奪われた。


関連タグ

ゼルダの伝説 大地の汽笛

シャリン マラドー キマロキ

忍者 D51


アグニム:上記の通りコミカライズ版ではよく似た立場。

イーガ団ブレスオブザワイルドおよび厄災の黙示録に登場する敵対忍者集団。

コーガ様:イーガ団の総長。

スッパ(厄災の黙示録):コーガ様の配下。体格や性格などよく似ており、協力者から見限られるのも同じ。

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