概要
コミックマーケット(コミケ)は参加者数に比してトイレが少なく、非常に混むことで知られる。
その混雑と混乱を少しでも解消するため、運営により導入されたのが、最後尾の者に「トイレ列最後尾」と書かれた札を高らかに掲揚させるという制度である(メイン画像参照)。
更に「大」「小」と明記されているという徹底ぶりである。
2023年、この札を持たされた参加者がXに投稿した画像が賛否両論を巻き起こすこととなった。
反響
反響を簡潔にまとめているTogetterがあるので、そちらも参照されたい。「コミケのトイレに行ったらこんなカードを持たされることに「配慮もクソもない(笑)」「でもこれ大事だよ」」
称賛
この札が無い場合、ただでさえトイレの待ち時間が長いのに、最後尾を見つけるまでに時間がかかってしまうことがX上で指摘されている。
また、以前は尿をしようと長時間ならんでいたら個室の列だったということもあったと言う(同上)。
個室で排尿することは可能であるが、逆の場合、つまり大がしたくて長時間我慢して並んでいたのに、いざ自分の番が回ってきてやっと用が足せると安堵した矢先にあろうことか目前に小便器が鎮座していたら、完全に詰みである。
このような惨劇のリスクを少しでも減らすために、この札の導入は合理的と言える。
批判
言うまでも無いが、本人の意志に反してこのような札を持たせることは立派な人権侵害行為である。
かつて初等教育で導入されていた「方言札」や、欧州のいわゆる「酔っぱらいのマント」、ナチス政権下のドイツで脱走兵の死体の首に掛けられた「私は敗北主義者です」と書かれた板など、歴史的に、屈辱を与える目的で目立つものを持たせることは常套手段である。
この「トイレ列最後尾」の札も、目的こそ違えど、持たされた者は次の人が並ぶまでの間、これらと同様の恥辱を味わわねばならない。
しかも、上記の如く「大」か「小」かが明記されているため、周囲に「現在私は便意/尿意を絶賛我慢中であり、これからトイレ内にて秘部を露出して脱糞/放尿をする予定です」と宣伝させられるはめになる。
繰り返すが、これは屈辱を味わわせることが目的ではなく、あくまで混雑の解消を目的とした制度である。
しかし、持たされた者からしてみれば、謂われなくプライドを傷つけられる上に自由意志を無視して晒し者にされることに変わりはない。
上記の画像をXに投稿した参加者も、「今からウンコしますっていうカード持たされてる」と屈辱感を述べており(外部リンク)、「デリカシーも年末休暇」という声もある(外部リンク)。
一部界隈において
前項で触れたように、目的は違えど、絵面は完全に強制的な羞恥プレイである。
そのため、他者のトイレ我慢や排泄行為に萌える人々(狭義のスカトロフェチ)の間で「えっちすぎる」「マジ神」などと静かに話題となり、pixivでも少なからずこれを題材としたR-18イラストが投稿されている。
関連イラスト
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