需要
反アルバ派集団昼過ぎのオネムズのメンバーのひとり。
「パパのお土産編」にてテイバーと共に初登場。
コードネームは「ひんやりタオルケット」。
夏用製品だからテイバーは「ナツ」と呼んでいる。
フードを被っており、髪で隠れている左目に縫い跡がある。(しかし普通に開眼はする。)
そして周りのメンバーと比べてかなり背が低いが、子供の可能性がある。
ルキの誘拐に失敗し、撤退しようとしたがテイバーが言うことを聞かなかったため地面にめり込ませ、頭を潰す勢いでねじ伏せた(2代目の増援が来るまでに二代目を倒し切り逃げることが無理と判断した為)。
「娘は無事に返すからオレたちを取り逃せ」という提案に少し抵抗した2代目に対してテイバーと同様にその選択をした場合、どうなるか考えろという旨を言い、2代目は取り逃して2人はその場を去った。
その時のシーンは視聴者に「久々にヤバいやつが来た」など言わせている。
テイバーにケガさせたことは後にしらばっくれている。
酒に酔った時にいつも過去話をするボスに呆れているが、全員平等に不幸にする考えに賛同しており、ボスの過去も普通の話だと言っている。
ボスが考えたコードネームを馬鹿にされたことにブチギレる等、ボスに関して狂信的な態度を見せている描写がある。
ネタバレ
以下、戦勇F5の重要なネタバレを含むので注意
その正体は、第4章0話冒頭に登場した、大魔導師・アルバの世界線のロス。
勇者アルバの世界線と違い、クレアが居なくなっていないのでクレアシオンやロスという名前を使っておらず、本名のシオンと呼ばれる。
世界を半壊させた大災害・ルキメデスを倒したシオンだが、その後彼に待ち受けていたのは勇者としての賞賛ではなく、大災害の息子としての迫害、その大災害を倒すことの出来る力の畏怖。
すっかり衰弱し、心を失ってしまったシオンは共にルキメデスを倒したクレアと、殺しにくる刺客たちから逃れる逃亡生活を送っていた。
(なお、ここまでされてもシオンは仕返しや復讐の思いはなかったらしい)
そんな時、世界移動をしていたボスとマクラに出会う。
世界に八つ当たり(破壊)しないかというボスの誘いに、初めは聞く耳を持たなかったが、彼のある言葉を聞いて手を取ってしまう。
「なぁ 一緒に行こうぜ 計画をはじめたばかりで仲間がほしい」
「お前が必要なんだよ」
彼は元々子供ではなく、勇者アルバの世界線の自分と同じく、本来は大人である。
エルフ、アルフのように時間移動の影響で体が縮んでしまっていたのだ。
上述した通り、畏怖や迫害を受けても仕返しの念がないのにボスの意見に賛同しているのは、「自分を必要としてくれているボスが、世界を破壊したいから従っている」というのが濃厚。
奇しくも自分の父親が大切な人たちが死んだ八つ当たりで世界を半壊させているので、なんとも皮肉な話である。
勘のいい読者は彼の目の傷と赤い目で「大魔導師の世界のロスでは無いか?」と早々に正体を当てているものもあったが、その時はまだ憶測の域を過ぎず、F5で徐々に伏線が張られていった。
・テイバーに弟がいるということを知り、殺害するのをやめる(彼の兄は落石事故で死んだ為)
・帰って温かいココアを飲みたがる(ロスは甘党)
など
ちなみに大災害討伐時代の彼は、10周年記念特別編(後半)で色んなロスが沢山出てくるシーンにサラッと出てきているのだが、全く同じ人物が同じ世界線上にいることになってしまっている。…が、平行世界どころか各章、過去の時代のロスやアルバがいるので深く考えたら負けである。