概要
谷川ニコ(正確には原作の谷川イッコ、作画の谷川ニコの二人組)による漫画作品。
コミック電撃だいおうじにて連載。全3巻
あらすじ
時は近未来。
テクバ研究所 テクバ クローン学園。
ここはクローンの研究及び、クローン人間たちが人間の生活を学ぶ為の目的の場として設立された、クローンの学校である。
1(ファースト)から16(シックスティーンス)まで番号で呼ばれている16人のクローン少女たちは、この学校で一般常識を学ぶと共に、それぞれの個性を獲得するよう教育を受けながら、日々を過ごしていく。
作品解説
クローン少女たちは外見的にも内面的にも非常に似通っており、初期の頃はほとんど判別不能である。唯一の外見的な差異は右目に刻印された数字で、主人公たちの場合はアラビア数字が、別のクローン少女たちの場合は漢数字が記されている。現実のクローンと違って、実年齢は0歳にもかかわらず、見た目は11 - 13歳程度に成長している。生まれつきごく基本的な知識を有し、会話なども支障は無いが、一般常識を持たないため、さまざまなトラブルを起こしている。性格は総じて食いしん坊で怠け者。全員身長は145センチメートル、体重35キログラム。スリーサイズは「ふつう」。頭脳・運動能力は小学生並だが、若干の個体差が存在する。第一回はまったく区別のつかなかった彼女らは、時が経つに連れて徐々に個性を持ち始めていく。
全3巻という短い巻数ではあるが、一つ一つの些細な日常からクローン達は成長していき、個性を持っていくので最終巻まで見て、もう一度読み直すと多くの発見ができ、4コマギャグ漫画とは思えないような考察要素を備えている。
登場人物
1(ファースト)
番号順に並ぶことが多いため、彼女が代表になったり先頭になったりすることが多い。
頭の良さは7に次ぐものであり、クローンたちの中ではトップクラス。そのためか、7と他のメンバーの頭の悪さについて語ることがしばしば見られる。しかし、別に他のメンバーを毛嫌いしているわけではなく、普通にコミュニケーションは取る(※ただし、2と同じベッドで寝たときは鳥肌が立つぐらい拒否反応が出ていた)
クローンの達の中では唯一の彼氏持ち。
2(セカンド)
物を壊すなどおっちょこちょいなところがある。嘘をつくのが下手。本をまったく読まないのでバカ扱いされている。
クローン達は基本的に馬鹿(一般常識が身についていないという点が大きい)ではあるが、2は群を抜いて馬鹿であり、作品中盤以降における馬鹿な発言はだいたいこいつと言いきっていいほどの馬鹿キャラである。
3(サード)
4(フォース)
通りすがりの女性に髪を結ってもらって以来、その髪型にしている。外見的に個性を持った最初のクローン。
5(フィフス)
黒髪のクローン少女たちと知り合いになる。
頭の良さとしては、下の上ぐらいではあるのだが、一人じゃんけんや一人部活等といった奇行(想像力が他のメンバーに比べて高い?)が見られる。
ちなみに、先生を煽ることが妙に多い。
6(シックス)
牛乳を飲むと出るところが出るという話を耳にして以来、グラマーな体型を目指して一抱えもある特大の業務用ミルクをよく飲んでいる。
胸の話題になるとうざい。
7(セブンス)
難問に際して知恵を出すことが多く、仲間からも頭がいいと一目置かれている。そのため、団体で行動する際はリーダー役になることが多い、作品内で頭良さそうなこと言ってるキャラがいたら、だいたいこいつ。1と違って、慣れ合いは好きではない方ではあるが、嫌いというわけではない。
8(エイス)
あまり特徴といった特徴がなさそうなクローンではあるが、様々な行動から人の繋がりを大事にしたい甘えん坊な性格であることが推測できる。
9(ナインス)
本を読んだ影響で中二病を発症してしまった子。中二病といっても、痛い言動を連発するわけではなく、眼帯をして、髪を黒く染めた状態で無口キャラを振る舞うといった非常に軽度なもの。
10(テンス)
私服を買いに行った際、店員の褒め言葉を真に受けて、奇怪なファッションセンスを身につける。自分のファッションセンスに自信を持っているものの、批判やコスプレ扱いされると流石に落ち込む模様。お洒落自体に興味を持っており、5と一緒にロボに髪のセットをしてもらっていたときは早朝にもかかわらず、二度寝もせずにその様子を見ていることが確認できる(ちなみに5は寝ていた)。
11(イレブンス)
夏休みのときに思いっきり、全身を日焼けして以降から小麦色の肌になっている。
とある出来事から栗にトラウマができてしまっており、栗の料理を食べると吐き、冗談で栗を見せてきたクローンには「殺すぞ」と言い放つ。
12(トゥエルフス)
カミキリムシに本当に髪を切られたため、美容院でショートカットに整えてもらう。本人としてはパンチパーマにしたかったようだ。本をまったく読まないのでバカ扱いされている。
13(サーティーンス)
熱中症対策で帽子を買いにいったところ、勘違いして大きなリボンを買ってきた。返品するよう言われたが、その後も着用し続けている。
一番、16にいじわるしてるクローンであり、16をパシリに使ったことが何度もある。
14(フォーティーンス)
15と仲がよく、いつも一緒にいる。
15(フィフティーンス)
本をまったく読まないのでバカ扱いされている。
14と仲がよく、いつも一緒にいる。
16(シックスティーンス)
番号順で最後に位置するせいか、並び順でも後回しにされ、(オチ要員として)なにかと損な役回りになることが多い。
13にいじめのようなことをされることが多い。心を多大な傷をつけるようないじめではないのが救いである。
先生
クローンたちの担任。姓名は不明。眼鏡をかけた成人女性であるが、身長はクローンたちと大差ない。小柄で、胸が薄い。
喫煙者(と言っても、今は電子たばこを用いている)
勉強だけでなく生活面でも深く面倒を見ているが、常識を知らないクローンたちには度々振り回される。クローン人間である彼女たちの事を、我が子のように深く思ってはいるが、貧乳を馬鹿にされると、ほとんど暴力行為同然の体罰をするのが、玉に瑕。
吾妻
一般常識担当の教師。黒髪の男性。なぜかクローンたちにはぞんざいに扱われている。
若森
保健医。巨乳の女性。よく先生にボコボコにされるクローン少女たちを手当てしている。
水守
音楽担当の教師。女性。楽器をぞんざいに扱われると、キレる。
黒髪のクローン少女(たち)
クローン学園の少女たちと同じと思われる、クローン人間の集団。長い黒髪が特徴。
目に漢数字が入っているが、普段から目をつむっているように見えるため、さらに見分けが付きにくい。唯一「五」だけが常に目を開いており、また、彼女が他の仲間たちを統率している面から、おそらく彼女がリーダー格だと思われる。
1の彼氏
1の恋人。ランドセルを背負っていることからまだ小学生だと思われる。1のことが好きになったきかっけは「雨の日にきれいな声で本を音読してる1を気になって見ていたら、本が気になってる勘違いした1からその本を貸してもらった」というもの。
1からチョコをもらったり、他のクローンを1と見間違えたときは怒られたりとなんだかんだで関係は良好な模様。