バッドリー
ばっどりー
「いい事を聞いた。地球という星にそれだけヒーローがいるというのは、利用出来そうだな……!」
声/演:松原剛志
バクート海賊団に所属する宇宙海賊であり、同組織の幹部メンバー。
目をつけた星の人間になりすまして潜り込み侵略を進める手法でこれまで129の星を滅ぼしてきた、テン・ゴーカイジャーにおけるボス。
同組織に属するレムとアグダロスら共に地球人に化け、スーパー戦隊ダービーコロッセオの運営陣に潜り込んで活動していた。
地球人としては「服部」を名乗るメガネを掛けた男性の姿で活動し、レムが化けた「綾小路」を名乗る女性とアグダロスが化けた「堀内」を名乗るSP風の男性と共に、レンジャーキーを「戦力」として使おうと企む国防大臣を唆し、すべてのレンジャーキーを集めようとしていた。
ゴーカイガレオンをだまし討ちで沈めた際に交戦したキャプテン・マーベラスからレンジャーキーの存在と、地球という多くのヒーローが集う星の存在を知ったことでターゲットに定め、ダービーコロッセオの運営に携わりながら国防大臣を操り大部分が回収されたとは言え、レンジャーキーを持ったまま消息不明となった宇宙海賊ゴーカイジャー達を探し出し、彼らのキーも奪い取ろうと企む。
本来の姿はバクート海賊団のマークが入った海賊帽を被った怪人。
背中には赤い般若のような顔を持ち、相手の攻撃を受け止めたり背中を見せたまま前進する等第二の顔として機能しているかのような描写も見られる。
武器はフックを模した先端を持つ長刀。
地球人として潜伏し、ルカが捕縛してきたマーベラスに対し100人抜きのバトルを持ちかけ、レムによるイカサマを使いつつも100人目として参戦した伊狩鎧の勝利とし、彼からレンジャーキーを得ようとした。
しかしそこへアイムがやってきてマーベラスを連れて逃走してしまったため、レンジャーキーから何人かのヒーローを実体化させ刺客として差し向ける。
計画成就まで大詰めといったところだったが、所在が不明なゴーカイグリーンキーの所持者であったドン・ドッコイヤーをアグダロスが痛めつけていたところをルカによって一般市民に暴露されてしまい、さらには国防大臣の野望を語る場面も密かに盗聴されていたことでダービーコロッセオ運営自体の信頼が失墜。
そしてアイムがクリスタリアに向い、クリスタリア宝路から手に入れた「ベリタスの楯」の光を浴びたことでレムとアクダロスと共に異星人である正体が公に晒されてしまった。
正体がバレても作らせたスーパー戦隊実体化システムさえ手に入れば戦力として十分と考えていたようだが、全てはガレオンを沈めたバッドリーらに対する「お礼参り」を画策していたマーベラス達の手の上。
6人全員が揃ったゴーカイジャーの怒涛の反撃を受けることになり、マーベラスとジョーの連携を防ぎきれず大きなダメージを受ける。
その時ジョーが持っていたゴーカイガレオンが残した宝石が反応、「ゴーカイガレオンの大いなる力」であるゴーカイガレオンキーが誕生し、クロスアーマーモードとなったゴーカイジャーの必殺攻撃でレム、アグダロスが次々と爆死。
更に自身もガレオンアーマーモードにパワーアップしたゴーカイレッドが繰り出す必殺技を食らい敗北、爆散した。
- 人間態及び、怪人態の声を担当する松原剛志氏は「Project.R」のメンバーであり、『侍戦隊シンケンジャー』の挿入歌に始まり、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の主題歌を担当している。このことからゴーカイジャー10周年記念作品のボスを務めたのも納得の人選と言える。
- 公式側からの発表がないため、モチーフは不明だが両肩はヒトデのようで背中に般若の顔があることからオニオコゼと「鬼怒背」と捉えたもの、等ネットでは様々なモチーフ考察が見られる。背中に鬼の顔があるのは、海賊団の由来である「博徒」が身体に入れ墨を入れることが元ネタと思われる。
- 名前の由来は恐らく悪く、まずく、下手に等を意味するbadlyから
なお、ゴーカイジャーの面々はバッドリーの襲撃によってマーベラスが左目を失ったと思っていたが(事実、回想ではバッドリーと戦ってマーベラスが左目を負傷したと思わしき場面が見られ、劇中マーベラスはずっと眼帯していた)、エンディングで解決案を提示するもマーベラスの口からただの宇宙ものもらいだった事が暴露され、一同は驚愕の声を上げた。