概要
スコットランドのパースシャー州ピトロッホリーとダンケルドの間の道路に沿って流れるアルトモアの小川に伝わるブラウニーの仲間とされる妖精。
その名は<泥んこ足>という意味で、文献によってはこの名前で紹介しているものもある。
日が隠れて人々が寝静まった夜になると、どこからかともなく家の前を流れる小川をバシャバシャと音を立てながらやって来るとそのまま濡れた足で家に上がり込み、時には汚れた皿を洗ってくれるといった家事などを手伝ってくれることもあったが、大抵は戸棚に閉まってある皿などを放り出して散らかすといった悪戯をしていたとされる。
牛乳が大好きで、出しておけば大変喜びして別のものを代わりに置いて行ってくれたともされている。
そんなある日、居酒屋で一杯やって来たある男が、酔った勢いで
「よう、あんたかね?<泥んこ足>さん。」
とパドルフットに呼びかけた所、怒った彼は
「なんてこった、まったく。おいらのことを、泥んこ足なんて言いやがって」
といってクルリと踵を返すと走り去ってしまい、それ以来二度と姿を現すことは無くなったという。