概要
安いざら紙を使用した安価な雑誌のこと。日本のものはカストリ誌と呼ばれる。
アメリカのものの場合、表紙のどぎついイラスト(大抵は半裸の美女を怪物や悪人が襲っている様子)とそれに見合った内容の軽い読み物が特徴。
要は今で言うライトノベル雑誌である。
パルプ雑誌に掲載された作品はパルプ・フィクションと呼ばれ、英語の俗語では低俗な話、くだらない話、三文小説、大衆小説のようなニュアンスでも使われる。
新人作家の登竜門や落ち目になった作家の受け皿としても機能し、後に著名になる作家を多く輩出した。
アメリカでは1920年代(いわゆる狂騒の20年代)に最盛期を迎えたため当時を象徴するものとして使用される
漫画雑誌(アメコミ)やペーパーバックの文庫本との競争に負け姿を消した。