パープル式部
ぱーぷるしきぶ
フォビドゥン澁川による漫画。
正体不明・神出鬼没の結婚コンサルタント:パープル式部と、幸せな結婚を夢見るアラサー婚活女子:青木夏海、その他個性的な人々が繰り広げる献身と努力と騒動を描く。
主人公「パープル式部」をはじめとして、登場人物には紫式部、およびその同時代の関係者をもじった名前のキャラが多い。
パープル式部
カリスマ結婚コンサルタントを自称する怪人物。
平安時代風のオカメ面に、頭部が異様に盛り上がった髪型、スポーツ選手の如き大柄な体格という非常にインパクトの強い外見だが、中身はそれ以上にアクが強い。
頻繁に用いる「げに?」(マジで?の意)などをはじめとする、怪しげな平安時代風の喋り方が特徴。
過去に五回の結婚と離婚を繰り返している、それ以外にも男性とのお付き合いがあったらしいなど恐ろしいエピソードを有しているほか、飛行機の操縦、爆弾の解体、狙撃など婚活と全く関係ない特殊スキルを多々身につけている
とにかく破天荒にもほどがある人物だが、カリスマ結婚コンサルを自称するだけはあり、結婚に関しての指摘事項は意外と的確なこともある。
ただし、そのあとに「婚活対策」と称して提案する内容がメチャクチャなため台無しになるまでが一連の流れ。
また、もう一人のメインキャラである青木夏海の婚活にはいつも失敗するものの、それ以外の難アリ会員(曰く「他の相談所では扱えない問題児たち」)の婚活はきちんと成功させているらしき描写もあり、カリスマコンサルという肩書は全くの自称とも言い切れない。
本作のもう一人の主人公といえる存在であり、結婚願望はあるが自分ではいまいち努力できないアラサー女性。
性格はごく普通でおとなしめ、顔立ちはそれなりに整っているなど「モテる素養」自体はあるものの、本人の消極性やその他の事情で結婚とは縁がない。
読み切り版からのレギュラーでもあり、読み切り版にて式部に絡まれたのを皮切りになし崩しに彼女の経営する「ライト源氏結婚相談所」の会員にされてしまう。
時系列的にその後にあたる連載版では「全然結婚できない手ごわい会員」として第一話で紹介され、二話話から本人も再登場。読み切り版と同じく、式部の提案する滅茶苦茶な婚活に振り回されていく。
藤原彰子
連載版から登場の新キャラ。
元ヤンキーだが就職して社会人になろうと一念発起し、社会的地位のある親のコネで、なぜかパープル式部の経営するライト源氏結婚相談所へとねじこまれた。
と、連載版第一話の時点ではまるで新主人公のような扱いだったが、
次の二話で夏美が再登場したとたんに一気に影が薄くなり、式部の舎弟ポジのサブキャラに落ち着いた。
清リトル納言
読み切り時代から登場している、パープル式部のライバル。
式部とは別ベクトルの強烈なブサイクであり、顔を合わせると互いに互いをブスと罵りあって殺し合いにまで発展する仲。
仲が悪い理由については「納言のオトコを式部が寝取った」という恐ろしいエピソードが語られている。
実は、式部さえ絡まなければ意外と面倒見の良い一面があるが、そうした面が発揮される機会は少ない。