概要
メインミッション「探究の始まり」に登場するキャラクターであり同ミッションにおけるボス。クリスタルの所在を知るというプラボカという街の役人がいなくなり、代わりに仕切っているのがビッケだという情報を聞いたジャック達は彼を探しに海賊達の拠点を探索(ついでに魔物と海賊を虐殺)するという流れになる。
人物
絵に描いたような海賊といった感じで、海賊のジョークはつまらなくても笑うのがマナーなどと自分で言ってくる色々豪快な人物。(尚本当に彼が言ったジョークはつまらない。)また一応部下思いで戦闘中にけしかけた部下をジャックに殺されると怒る台詞を聞けたり、負けた後は潔くジャック達の要求を飲むなど船長をやるだけの器があるのが分かるようにはなっている。
前述した通り本当にダークエルフと関係があり、彼が使用している武器の斧や海賊船はコーネリアの通常の技術では製造出来なさそうな物で、ダークエルフから貰ったことを自慢したり、貰い物の船なんだから傷つけるなという台詞を戦闘中に聞ける。
戦闘スタイル
ダークエルフから貰ったという変形する斧を豪快に振り回すのが基本で、メインミッションでは仲間を呼んだり仲間に攻撃指示を飛ばすなど船長らしい行動もしてくる。(次元の迷宮では仲間呼びはしてこない)
ブレイクゲージは前半後半に分かれていないため形態変化はないがかなりタフであり、体力かブレイクゲージが削れてくると途中で行動パターンが変化し斧のタメ攻撃を使用してくるようにもなる。攻撃のタイミングがズレるのでよく見て防御行動を行うこと。
ちなみに彼が使ってくる斧のモーションやアビリティはジャックも使用することが可能で、彼を倒した後に斧士のジョブが解禁されるなどある意味斧の使い方を痛みを伴う形で叩き込んでくれる先生でもある。
インスタントアビリティは着弾後に火属性のダメージエリアを発生させる「火炎瓶」。彼がドロップするアクセサリーで使えるようになるのも火炎瓶である。
ガード不能アビリティは密着状態だと使用してくる掴みから酒瓶で殴りつける「海賊を舐めるなぁ!」と力を大きく溜めて斧で打ち上げる「アンガースイング」の2つ。
など見た目に反して遠近どちらにもある程度対応してくる上にタフさも兼ね備えた強敵だが1つ分かりやすい弱点がある。
命中すると複数のデバフを掛けられる「アップヒーバル」はソウルシールドで防御するとビッケが短時間怯むモーションを見せ、怯んでいる間はこちらの攻撃が正面からでもクリティカル扱いになるためこの技を使って来た時はコンボアビリティを叩き込む最大のチャンスである。これがわかっていると少し楽になるので狙ってみよう。
高難易度における強化
難易度バハムートでは斧と一緒に回転しながらジャンプして突っ込んでくるガード不能技の「パイレーツフィレット」が追加。かなりのリーチであり後ろに逃げるとまず喰らうので前にすり抜ける形で逃げること。
最高難易度ルフェニアではなんと銃を使うようになり海賊らしさが増した。こちらでいうコンボアビリティ使用後にチェインキャンセルをする形で射撃をしてくる他、「ぶんまわし」や「ブルタックル」と言った所謂突進系のようなアビリティの場合、こちらにまで斧の攻撃が届かないと見るや途中でチェインキャンセルをして射撃に切り替えるなどかなりクレバーな戦い方をするようになる。その為ルフェニア以前と同じような感覚で戦わないこと。射撃はリーチがある上に通常ガードに対するブレイク崩しが高いので対応を誤ると痛い目を見る。
一方で弱点も増えており、ビッケの近くでこの銃による攻撃をソウルシールドで防ぐとアップヒーバルと同様に短時間怯んで攻撃がクリティカル扱いになるため出来るだけ密着して戦うのが良いだろう。
ネタバレ
原作同様に序盤で役目を終えると思われたビッケだったが、クリスタルを解放していくにつれて荒れていく海の様子に文句をつけている様子を聞けたり会話の中で間接的にだがちょくちょく存在には触れられる。
そして全てのクリスタルを解放し、コーネリアの城下町に戻ってきたジャック達だったが町の雰囲気が異様に暗く重い。世界の変容に荒む住民達から罵倒されるなど困惑する彼らの所へ更に闇に呑み込まれた海賊達が魔物と共に攻め込んでくる。
そして彼らの頭目であるビッケも闇に呑み込まれてしまっているのであった。
このビッケは名前が「闇に取りつかれし者」になっており、斧を叩きつけた地面から闇のオーラの柱を噴出する「呪禁の奔流」というアビリティを使用するようになり、高難易度における銃の使い方も通常の物とは異なる。
闇に呑まれたビッケを倒すと正気を取り戻すが時既に遅し。闇に対する恨み言と自分の無力さを悔やみつつもジャック達にアストスを追うためのヒントを残し絶命した。
余談
元々はFF1に登場する同名のキャラクターだがそちらでは自分で戦うことはなく部下の海賊をけしかけるのみで終わり、戦闘終了後はあっさり海賊船を引き渡すと言う典型的な小物の悪役になっている。
一応後で話しかけると改心しているような台詞を聞ける。