「お断りします♪」
概要
小松基地にて八代通遥が管理するアニマのひとつ。適合機体はRF-4EJ-ANM。コールサインはバービー03。
日本で作られた最初のアニマであり、元々は三沢基地に所属していた。
適合機体同様、正式には「ファントムⅡ」と呼ぶのが正しいが、周囲には「ファントム」で通している。
清楚で可憐なルックスが特徴であり、会話の内容はともかく言葉遣いはいたって丁寧。
後に新たなアニマが生み出されるかどうかもわからない中で、「人類(という種)の救済」という最優先事項の設定と、体感時間にして100年という膨大なシミュレートを繰り返した結果、勝利のためにはたとえ国ひとつ犠牲になろうとためらわずに生き残りを模索しようとするなど、ありとあらゆる手段をもって臨む抜け目のない性格となる。
また快楽主義者を自称し、特技のハッキングで人の弱みをも平然と握りにかかる。元いた三沢では(自分から気を逸らさせるためとはいえ)隊員達の秘密を噂として流した事で隊員同士の対立を誘発させた事も。鳴谷慧も認める真っ黒さだが、それが功を成して重要な情報を提供してくれる事もある。
そんな性格もあって、当初は他のアニマ達ともそりが合わなかった(もっとも、『一品物』であるアニマは元々連携して戦う事を想定していなかったので、連携という考え方すら教育されていなかったのだが)。
一方、煽りに弱く挑発に乗りやすい一面もあり、特に年寄り扱いされると不機嫌になりやすい。
戦いでも素体性能の低さを補って余りある高い情報管理能力を活かす策士タイプで、そのため参謀役を務める事が多い。
特に得意のハッキングを活かす事が多く、アニマ同士の模擬戦ではデータリンクの情報をハッキングしあたかも画面上で瞬間移動したように見せたり分身したように見せるという芸当を見せ(目視よりも同調した機体のセンサー情報に頼りがちな傾向にあるアニマには、この戦術はとても有効だった)、他のドーターの操縦を無理矢理奪う事もあった(グリペンを強制的に戦域から逃がす際に使用)。
後にベルクトのデータを利用した装備「パラレル・マインズ」を利用し、細分化した自らの人格をEPCMを通じてザイに送り込み上書きする事で対象のザイを操る事さえ可能になった。
なお、この時に分裂した人格は数字で呼ばれ、性格も本人と似ても似つかぬほどさまざまである。
トゥエルブ
「パラレル・マインズ」によって分割された人格のひとつで、ラファール奪還作戦の際に慧のサポートに回る。性格は本人とは似ても似つかぬほど人当たりがいいが、根はやはり同じである。
当初は投影したザイのコアを端末代わりにしていたが、ある理由によってSDキャラのような姿で実体化してしまい、そして慧にあそこを見られた(これは「パラレル・マインズ」の使用を忌み嫌うようになるほどのトラウマを与えてしまった)。
関連タグ
ファントム無頼 - アニメ版におけるドーターの発光パターンのオマージュ元。