概要
ナッシュの町長ジェラルドの一人娘。典型的な箱入り娘で超がつくほど世間知らずだが、とても信心深く心優しい性格。「あなたたち(アトラスとランドー)が喜んでくれて私もうれしいですわ」と言うなどまさに天使様。
富豪の令嬢であるが思いあがったところは微塵もなく、自分を大事にしてくれる周囲に感謝しつつ、自分もせめて人の役に立ちたいと魔法を勉強している。
父ジェラルドはある事業がきっかけで成金となった人物で娘フローラを溺愛する食っちゃ寝親父、母(ジェラルド夫人)は宝石で身を固めるのが趣味のBBAという、両親揃って評判が悪い人物だが、幸いにしてフローラは成金趣味丸出しの両親に似ず、ド天然なところ以外はしごくまともな性格に育った。
ジェラルドからは溺愛されていて、ジェラルドは一度寝たらフローラが起こさないと絶対に起きないほどフローラを心底愛している。そのためジェラルドはフローラに友達を持つことを許さず、フローラが出かけるときは必ずお供をつけないと外出禁止にするなど異常なほどに過保護であり、それがフローラの世間知らずを悪化させた原因になっている。しかしフローラはそんなジェラルドを愛していて、「お父様は私が声をかけるとすぐに起きるんです、不思議でしょ?」と父の過保護すぎる愛情を素直に受けている。
アトラスとランドーとは、二人がラヌーラ城に入るために地元の有力者(ジェラルド)の口添えをもらおうと屋敷を訪問したときに出会った。例によって父ジェラルドを寝床から起こした後に父と同席する形で2人と顔を合わせる。協力を渋るジェラルドに対し、その持ち前の優しさにより「お父様、そんなことおっしゃらず何とかしてあげてください」とアトラスとランドーがラヌーラ城に入る手配をしてくれるように頼んだ。
その後、イセルハーサ全土に異変が起こり、ナッシュの町がモンスターに襲われて、フローラ一家はセレの別荘に避難するが、そのときにフローラは女神フレイアの夢を見て、女神フレイアや困っている人たちを助けるために旅に出ることを決意する。
ジェラルドにそのことを話すが、フローラに激甘なジェラルドもこれには猛反対して、珍しく父娘で口論までしてしまうが、フローラの決意は固く、ジェラルドを押し切って家を出た。その後、単身モンスターが徘徊する洞窟へ飛び込んで行くという無茶をやり、それをきっかけにアトラスたちの旅に同行することになった。
ランドーと同じく呪文使いだが、ランドーが体力パラメータが高く魔力パラメータは中ぐらいの魔法戦士タイプなのに対して、フローラは体力パラメータは低いが魔力パラメータが高い魔法使いタイプであり、呪文を使った後再び使えるようになるまでの回復速度はパーティーメンバーの中で一番速い。
性格はド天然。ランドーからは親しみとからかいを込めて『お嬢さん』という愛称で呼ばれている。シンディについて「名前が外見にとても似合っていて可愛い」と言ったり、ランドーが「俺がフローラって名前だったらどう思う?」という問いに「可愛くてとてもいいと思うわ」と答えるなど、美的感覚も独自のセンスを持っている。
余談
- 小柄だが巨乳という設定で、当時のファルコムニュースのドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ特集でも、「たわわに実ったバスト」と胸のでかさを強調されたフローラの紹介記事が掲載されていた。しかし、PCエンジン版ではキャラクターデザインと原画を担当したイラストレーターによってこのアニメを連想させる幼児顔の幼児体型(小学生みたいな外見)に改竄(改悪)されてしまい、貧乳と誤解していたユーザーも多かった。…PCエンジン版のイラストレーターがこのアニメのキャラクターデザイナーだったので無理ないのかもしれないが。
- 好物はビーフカレー。だがアトラスはビーフシチュー好きでランドーは辛い物が苦手なため、それをネタにした漫画(フローラがビーフカレーばかり作るのに辟易して、アトラスとランドーが自分たちの好きなものを食べにレストランに行き、そんな二人を窓越しからじっと睨みつけるフローラ…という内容)も攻略本で描かれていた。
- 父ジェラルドの過剰な溺愛ぶりは周知の事実で、pixivではそれをネタにした作品もある。
※R18作品のため閲覧注意
関連タグ
ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ ジェラルド(ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ)
フローラ(DQ5)…名前が同じ、お嬢様、天然、過保護なパパ(こちらは良識的な人物)がいる、共通点が多いキャラクター。生まれた年(ゲームの発売年)も一緒。
西御寺静乃…お嬢様、緑髪、純粋無垢な性格、性格に難ありな家族(こちらは異母兄)を尊敬している点が共通している。