製造はいすゞ自動車と日野自動車の合弁で設立されたジェイ・バス。設計・開発はいすゞが担当し、当社のエルガとの統合車種である。
エルガとは細かな部分で違いがあるものの、見た目はほとんど同じでエンブレムがない状態だと見分けがつかないこともある。
KL-KV280系
2004年8月販売開始。いすゞ・エルガ・KL-LV280系のOEM供給車。この車種の時点では、供給はディーゼルノンステップ車のみで、エルガとの統合車種ではなくOEM供給という扱いだった。
このノンステップ車は前扉から中扉までをノンステップとすることで極力ワンステップバスに近い構造とし、コストを削減している。当時の日野の大型ノンステはフルフラットタイプに近い構造だったため、日野大型ノンステとしては初めてのワンステベース車である。
外観・性能共にエルガと同一であり、車内のプレートすらISUZU表記である。
PJ-KV234系
2005年1月販売開始。この型式よりブルーリボンとエルガが統合車種となり、CNGノンステップバスを除いたノンステップバス・ワンステップバス・ツーステップバスの供給が開始された。
外観・仕様に関してはやはりエルガとほぼ同一であり判別するのは困難だが、ステアリングのロゴや車内の銘板などで見分けることが出来る。
PKG-/PDG-KV234系
2007年2月販売開始。基本的な部分はエルガに準じているが、2008年実施の灯火器保安基準改正および2009年適用予定のECE基準に適合されるべく、ヘッドランプ・フォグランプ・コーナリングランプのデザインを変更している。この変更によりヘッドランプは、従来の縦2段の角型4灯から、角型2灯に変更され見た目が変わった。しかしエルガは従来の仕様で供給されたため外観での判別がしやすくなった。
LKG-/LDG-KV234系
2010年8月販売開始。エルガ同様、排気ガス浄化装置の改良と尿素SCRシステムの採用により、平成21年排出ガス規制に適合。合わせてトランスミッション、エンジンの改良によって燃費も改善された。
QPG-/QKG-/QDG-KV234系
2012年4月販売開始。新エコカー減税対応により排出ガス規制記号を変更し、同年6月には新ワンマンバス構造要件に対応して発売された。
後継車種である2代目ブルーリボンが発売されてからは路線バス用ノンステップ車・ワンステップ車の供給がなくなり、末期は送迎用ツーステップ車と大型二種免許教習用ツーステップ車のみが供給されていた。
2017年9月、ポストポスト新長期規制の適用開始に伴い販売を終了。路線系ツーステップバスのラインナップはジェイ・バス陣営からついに消滅した。