「人形?」
「血のついた」
「ボロボロの…オオカミの人形」
概要
福田星良による漫画作品であり、作者のデビュー作。
KADOKAWAの漫画雑誌、「ハルタ」に2020年10月・78号より連載されている。
2024年時点で既刊5巻。
ストーリー
新米ホテルマンは、訳アリの17歳
フィンランド・ラップランド地方。
吹雪と共にやってきた、謎の刺青青年"ジュン"を迎え入れたのは
老紳士たちが営む小さなホテル"メッツァペウラ"だった。
新鋭・福田星良が確かな画力で描く、美しくも厳しい大自然と、
その中で生きる、温かい人々の物語をお楽しみください。
公式サイトより引用
登場人物
- ジュン・シノミヤ
母親を探してなけなしの金でフィンランドに旅立ち、本作の舞台、ラップランド地方にあるホテル「メッツァペウラ(大鹿)」の前で行き倒れる。
支配人のアードルフと料理人のクスタに拾われ、ホテルマンとして、また孤独を知る1人の人間として、この雪の大地で成長していく…
- アードルフ
メッツァペウラを営む眼鏡の老紳士。ベッドメイクは目にも留まらぬ早業、まさに一流のホテルマンでありながら、成人男性を背負って雪坂を難なく上がっていけるなど筋力は相当で、体術も心得がある模様。
実は国防軍の元軍人であり、人死にに嫌気がさし軍を辞めたところを前支配人・クラウスに誘われる形でホテルに所属。当初は愛想も良くなく仕事の能率も仲間内で最低だったのだが、ひたすら努力し今のような絶技を手に入れた。
今は亡き父親と確執があるようで…?
- クスタ
メッツァペウラの料理人ながら、かなりの体格と腕っ節を持つなど料理人らしからぬ強面の男性。
口調もぶっきらぼうだが根は優しく、ホテルの前にいた得体の知れない青年に温かい料理を作ってやる一面からもそれはうかがえる。
元消防団であり火事場に飛び込む度胸は文字どおりかなりのもの。その頃に一人娘・ファビーを養護院から養子に引き取っており、当初は子供受けしない見た目も相まって避けられていた(しかしちゃんと仕事の内容を心配されていた)が、現在はケンカできるほどに打ち解けられている。
妻はすでに没しているようだが詳細は不明。