事件記者トトコ!
じけんきしゃととこ
雑誌『ハルタ』で連載していた、丸山薫による漫画。
首都東京にある新聞社のひとつ「大東都新報社」に所属する、自称「敏腕少女記者」のトトコ。落ち着きがない、話を聞かない、誤字脱字が多く、スクープにいつも逃げられる…。
とっても残念な新聞記者のトトコと、大都会に蠢く無数の特ダネが入り乱れるドタバタコメディ。
薙澤兎々子(ナギサワ トトコ)
ヒロイン力皆無の主人公。食い気・眠気・マヌケと三拍子揃ったダメ記者だが、志だけは高い。眼鏡に無造作にくくった髪、大食らいの割に凹凸のないボディ。
大抵は意気揚々と取材に乗り出し、しばしば事件を巻き起こす台風の目。最終兵器のローライフレックスもどきを相棒にどこへでも乗り込む好奇心の持ち主。
入野(イリヤ)
トトコの先輩で教育係を務める青年記者。
トラブルメーカーな後輩の暴走のとばっちりを受けまくっている不憫な人。誰かさんのせいで険しい表情が多いものの、まあまあ紳士。
桃薗(モモゾノ)
大東都新報社の社会部次長。絶妙にメリハリを使い分ける敏腕デスク。
トトコや入野の上司にあたりスタイル抜群の美女で才媛。トトコにだけにはメチャクチャ甘いが、能力的にはさほどアテにしていないらしい。
大暗黒仮面(ダイアンコクカメン)
首都東京で暗躍する予告怪盗。フランスかぶれで本名(?)は「マスク・ド・ラ・グランドブスキュリテ(大いなる闇を纏いし者)」。
長いのでマスコミから「大暗黒仮面」と呼ばれていることが非常に不服。劇場型犯罪を好みながらもアドリブに弱い小心者。
アレニェ
行き倒れていたところを大暗黒仮面に拾われ、彼を「旦那様(ムシュウ)」と呼び忠実なしもべとして付き従う。名前は路上時代のあだ名「蜘蛛」にちなんで命名されたもの。とても優秀で何でもこなすが、「女装が似合わんな」と言われている。
桔梗さん
薙澤家の女中さん。桃薗デスクに負けず劣らずトトコを溺愛し、身内を悪く言う者にはモップを振り回し、鉄面皮で襲い掛かる。とても頑丈でめちゃくちゃ強い。
エバ
トトコが新宿御苑で出会った獣人の女。生みの親である諸尾博士の命令で、仲間たちと強盗まがいのタダ働きをさせられていた。
トトコに「自由」を説かれて博士に反逆、手に掛けようとしたもののアダムに説得され、共に新天地へと旅立つ。
アダム
新宿御苑で遭難した入野を助けた獣人の青年。獣人仲間のうちで最も知性が高く理性的。
かねてから自分たちの行いに良心を痛めており、諸尾博士に背いて仲間とともに街へ出た。間もなく「猛獣カフェー」なる喫茶店を開店、簿記検定にも挑戦している。