概要
ボイスレコーダーは和製英語だが、小型軽量でICメモリ式のものであればDigital Flash Voice Recorderで通じることもある。英語圏では基本的にDictaphoneと呼ばれる。
主に会議・打ち合わせ・講演などの記録や報道機関の取材などに用いられる。
航空機用ボイスレコーダー
ブラックボックスの中身の一つ。主にコックピット内の音声を記録するためコックピットボイスレコーダー(CVR)と呼ばれる。
CVRはコックピット内の会話や地上の航空管制とのやり取りを録音し、万一の事故の際にはフライトデータレコーダーや航空管制の録音データなども突き合わせて事故の瞬間に何が機内で起きていたのかを推測するのに役立てられる。
CVRの録音内容はそのまま一般に公開されることはない。裁判の過程や事故調査機関などの意向で公開されることもあるが極めて例外的なものに留まる。
かつては録音時間30分程度の始点と終点のないエンドレステープを用いていたが、長期間利用で劣化しやすい事や磁気テープの熱耐性の低さなどから近年はフラッシュメモリを用いたデジタル式が主流となっている。
なお日本航空123便墜落事故で墜落したJA8119号機のCVRもエンドレステープを用いていたが、長期運用でテープが若干伸びており、尾翼が吹き飛んでから墜落寸前までの様子がギリギリ収められていた。